旧東海道は旧街道の中で最も重要で整備された道であったということです。しかし当時のように家も街灯も無い状況で歩こうとすれば日暮れと共に危険は増すことでしょう。また川も多く人や船での渡しは危険と隣り合わせであり見送る人達との別れは本当につらいものであったと思います。そして旅人は目的地に着いた時にどれだけほっとしたことでしょう。その旅は一生涯忘れられない思い出を残したことと思います。
私は旧東海道をなぞって歩きましたが、多くの人が旅をするには道が狭く不便で、江戸や京都に入る前には必ず刑場がありました。悪いことをすればこのように死罪になるのだということを見せつけているのです。人々の利便より江戸幕府を守ろうとする考え方がよく分かるのでした。
しかしそれぞれの土地に住む人達はその土地に愛着を持ち、祭りなどそれぞれの楽しみを得ながら生活していたのだと思います。この旅で私はそれぞれの土地を歩いた時にきっと旅人はこう考えたのだろうなと肌で感じた気がします。
ともあれ旅は楽しくよい体験をたくさんさせてくれました。
H17(2005).5~H20(2008).2

徳川家康
東海道を歩いて