道はずっと登りです。しばらくすると疲れが出てきました。汗の量も半端ではなく水分補給がしばしば必要となり果たして箱根の関所まで行けるのだろうか?不安な道中が続きます。出会うのはガマガエルぐらいです。

箱根峠近くなると東海道は暗くじめじめした道となり、時に本当にこんな所を通ったのかと思うくらい寂しい道となりました。雲の中に入ったようで周囲は霧、そんな中で休憩をとっていると自分のいる場所が本当に現代なのかと疑いたくなります。

やっと峠の道に出ました。たくさんの石碑が建っています。2003年に作られた新箱根八里記念碑だそうです。

箱根峠を越えてもすごい道は続き、今度は芦ノ湖(あしのこ)に下る道があまりに急でびっくり。昔の旅人は本当に大変でした。箱根の山は天下の険(けん)ということを実感しました。箱根の関所が見えたときにはほっとしたのかもしれません。


この日は疲れてしまい息子の車運転練習も兼ねて迎えに来てもらいました。
芦ノ湖も霧の中でした。

NO.23
沼津宿~箱根関所
H19.7.22 約26km
天下の険 箱根の関所
沼津から歩き始めたのですが、距離も長くずっと登り坂の道のため箱根まで行けるか迷いながらの歩きとなりました。
1200~1300年前に玉類を磨いた玉砥石(たまといし)がありました。宝石を磨いたのかな。

街道脇の三島八幡(はちまん)神社境内(けいだい)に対面石がありました。平家討伐に出陣した源頼朝(みなもとよりとも)が応援に駆けつけた源義経(みなもとよしつね)と対面した石だそうです。

三島神社で道中の無事を祈り決心して行くことに決めました。

一里塚をいくつも見ながら進みます。曇り空も晴れて暑くなりました。

箱根に近づくと旅人の利便を考えた石畳が整備されていました。当時並べられた石畳はもっとごろごろして歩きにくかったのだと思います。

