この日は二条陣屋や地蔵院-椿寺-にも寄りました。



 智積院では国宝のふすま絵や壮大な庭、何よりお坊さん達の夕べの読経の前で静かに正座できたひとときが京都を感じさせてくれました。





 寺内はにぎやかな町と塀を隔てて別世界のようです。





 町を歩くと古いレンガ造りの建物が見えました。京都国立博物館です。



 京都の町並みをゆっくり眺めることができて旅立ちの心の準備ができた気がします。でも昔、京都を離れ地方へ旅立つ人達の気持ちは本当に寂しく心細かったのかも知れません。旅立ちの前にはきっと町を歩き人や家々に名残を惜しんだことでしょう。






          

          

    


旅立ちの前に  H17.5.22  

 春雨や名残を
    惜しむ京の町


 今度は東海道を忠実になぞってみよう。そんな想いで平成17年5月京都の町に立ちました。あいにくの雨は旅立ちを引き留めているようでした。



 1日だけ名残を惜しむ時間を作り町の散策をしました。ふらりと寄った寺は法輪禅寺-だるま寺-です。



 たくさんの達磨(だるま)がお堂に置かれています。だるまは達磨大師という僧侶が修行のため9年間壁に向かって座ったため手足が腐ってとれてしまったことからついた名で、だるまの置物には手足がありません。また赤は魔除けの意味があります。





 だるま大師の生き方を想いながら縁(えん)で庭を眺め雨の音に耳を傾けました。



 こわい大師の絵を見るとそんなことでは修行が足りんと怒られているような気がします。