iDeCo(確定拠出年金)の税務メリットについて

 iDeCo(確定拠出年金)とは、公的年金のほかに給付を受ける私的年金のことです。確定拠出年金は掛金を定めて事業主や加入者が年金(掛金)を支払い、加入者が自ら運用して掛金と運用益を受け取ります。国民年金のように、受取る年金額が確定しているものではなく、運用益次第で受取る年金額が増減します。確定拠出年金には、事業主が実施する「企業型確定拠出年金」と、個人で加入する「個人型確定拠出年金(iDeCo)」があります。平成29年1月から、自営業者のみならず、サラリーマンや公務員のほか専業主婦でも加入できるようになりました。

 確定拠出年金(iDeCo)の税務メリットを紹介します。

① 所得控除

確定拠出年金(iDeCo)では掛金の全額が所得控除の対象となります。例えば税率30%の方が毎月1万円ずつ積み立てたとすると、1万円×12×30%=3万6千円 の節税が出来ることになります。

② 運用益は非課税で再投資される。

株式等の運用では売却益や配当に税金が課されますが、確定拠出年金(iDeCo)では非課税で再投資されます。

③ 受取時の優遇措置

確定拠出年金(iDeCo)では一時金で受け取る際には、退職所得控除の対象となり、また年金として受取る際には、公的年金控除の対象となります。

 

 

※確定拠出年金(iDeCo)は運用成績によって、受取額が増減することのほか、中途解約に関する制限や、口座管理手数料などの費用といったデメリットもあります。商品内容をよくご検討ください。

 

2017年07月03日