Q.持分会社とは何ですか?

 持分会社とは、「合同会社」、「合資会社」、「合名会社」の総称です。持分会社においては、株式会社のように所有と経営の分離ではなく、出資者(社員という)が業務を執行するところに特徴があります。また、株式会社においては、資本多数決原則(出資の割合に応じて意思決定権をもつ)により会社の意思決定が行なわれますが、持分会社においては各社員が意思決定権を持ち、社員が二人以上の場合には、その過半数により決定されます。

 「合同会社」、「合資会社」、「合名会社」の違いは、社員の責任にあります。合同会社の場合には社員の全員が有限責任社員となります。合資会社である場合には、一部の社員が無限責任となり、合名会社は社員の全部が無限責任社員となります。合同会社は責任については株式会社と同様ですが、設立に際し登記費用が節約できるなどの理由から多く活用されるようになってきました。

2017年02月01日