Q.短期前払費用の留意点を教えてください。

前払費用とは、一定の契約により役務提供を受けるために支出する費用であり、期末時点で役務提供を受けていない部分をいいます。
前払費用は、次期以降に役務提供を受けられるわけですから、原則として資産に計上することになります。
しかしながら、1年以内に役務提供を受けるもので、継続的に支払ったときに損金として計上しているものは、
短期前払費用として支払った事業年度の損金とすることが認められます。
短期前払費用は継続適用を要件としていますので、ある事業年度で多く利益が出たからといって、その年だけ費用とすることは認められません。
また、借入金で有価証券運用をしているように、費用と収益を対応させる必要があるものについては、
短期前払費用であっても支払時に全額損金算入することは認められませんのでご注意ください。。

2016年05月10日