第三十八問(債務引受)

【問題 38】

債務の引受けに関する次の①~④の記述のうち、民法上、その内容が適切でないものを1 つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 併存的債務引受の引受人は、債務者と連帯して、債務者が債権者に対して負担する債務と同一の内容の債務を負担する。

② 併存的債務引受は、債権者、債務者及び引受人となる者との三者間で契約を締結しなければ、その効力を生じない。

③ 免責的債務引受の引受人は、債務者が債権者に対して負担する債務と同一の内容の債務を負担し、債務者は、自己の債務を免れる。

④ 免責的債務引受の引受人は、債務者に対して求償権を取得しない。

 

 

【正解】   ②

 

 

 

①(〇)併存的債務引受の引受人は、債務者と連帯して、債務者が債権者に対して負担する債務と同一の内容の債務を負担する(民法470条1項)。

②(×)併存的債務引受は、債権者と引受人となる者との契約によってすることができる(民法470条2項)。併存的債務引受は、債務者と引受人となる者との契約によってもすることができる(民法470条3項)。

③(〇)免責的債務引受の引受人は債務者が債権者に対して負担する債務と同一の内容の債務を負担し、債務者は自己の債務を免れる(民法472条1項)。

④(〇)免責的債務引受の引受人は、債務者に対して求償権を取得しない(民法472条の3)。

 

 

第三十九問へ

2022年12月12日