第四十問(弁済)

【問題40】

弁済に関する次の①〜④の記述のうち、民法上、その内容が適切でないものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 債務者が債権者に対して債務の弁済をしたときは、その債権は、消滅する。

② 弁済をするについて正当な利益を有する者でない第三者は、債権者及び債務者のいずれの意思にも反しない場合であっても、弁済をすることはできない。

③ 弁済をすべき場所について別段の意思表示がないときは、特定物の引渡しは債権発生の時にその物が存在した場所において、その他の弁済は債権者の現在の住所において、それぞれしなければならない。

④ 債務者は、弁済の提供の時から、債務を履行しないことによって生ずべき責任を免れる。

 

 

【正解】   ②

 

 

①(〇)債務者が債権者に対して債務の弁済をしたときは、その債権は、消滅する(民法473条)。

②(×)弁済をするについて正当な利益を有する者でない第三者は、債務者の意思に反して弁済をすることができない。ただし、債務者の意思に反することを債権者が知らなかったときは、この限りでない(民法474条第2項)。

③(〇)弁済をすべき場所について別段の意思表示がないときは、特定物の引渡しは債権発生の時にその物が存在した場所において、その他の弁済は債権者の現在の住所において、それぞれしなければならない(民法484条)。

④(〇)債務者は、弁済の提供の時から、債務を履行しないことによって生ずべき責任を免れる(民法492条)。

 

 

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2020年11月17日