第三十三問(保証)

【問題 33】

保証に関する次の①〜④の記述のうち、民法上、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 保証契約は、債権者と保証人となろうとする者との間において、保証契約を締結する旨の口頭の合意がなされることによって、その効力を生じる。

② 保証債務は、主たる債務に関する利息、違約金、損害賠償その他その債務に従たるすべてのものを包含する。

③ 保証人の負担が債務の目的又は態様において主たる債務より重いときであっても、保証債務は主たる債務の限度に減縮されない。

④ 貸金等根保証契約とは、保証人が法人であり、一定の範囲に属する不特定の債務を主たる債務とする保証契約であって、その債務の範囲に金銭の貸渡し又は手形の割引を受けることによって負担する債務が含まれるものをいう。

 

 

 

【正解】    2

 

 

①(×)保証契約は、書面でしなければ、その効力を生じない(民法446条2項)。

民法改正後は、その内容を記録した電磁的記録も書面によってなされたものとみなす(民法446条3項)規定がつかされた。

②(○)保証債務は、主たる債務に関する利息、違約金、損害賠償その他その債務に従たるすべてのものを包含する(民法447条1項)。

③(×)保証人の負担が債務の目的又は態様において主たる債務より重いときは、これを主たる債務の限度に減縮する(民法448条)。

④(×)貸金等根保証契約は、保証人が法人であるものは除かれる(民法465条の2第1項括弧書き)。

⇒民法改正後は個人根保証契約に関する規定が追加された。

 

 

 

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2017年11月21日