【問題38】
条件及び期限に関する次の①〜④の記述のうち、民法上、その内容が適切でないものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。
① 条件の成否が未定である間における当事者の権利義務は、一般の規定に従い、処分し、相続し、もしくは保存し、又はそのために担保を供することができる。
② 停止条件付法律行為は、停止条件が成就した時からその効力を失う。解除条件付法律行為は、解除条件が成就した時からその効力を生じる。
③ 法律行為に始期を付したときは、その法律行為の履行は、期限が到来するまで、これを請求することができない。法律行為に終期を付したときは、その法律行為の効力は、期限が到来した時に消滅する。
④ 債務者が担保を滅失させ、損傷させ、又は減少させた場合には、債務者は、期限の利益を主張することができない。
【正解】 ②
①(○)条件の成否が未定である間における当事者の権利義務は、一般の規定に従い、処分し、相続し、若しくは保存し、又はそのために担保を供することができる(民法129条)。
②(×)停止条件付法律行為は、停止条件が成就した時からその効力を生ずる(民法127条1項)。
③(○)法律行為に始期を付したときは、その法律行為の履行は、期限が到来するまで、これを請求することができない(民法135条1項)。
④(○)次に掲げる場合には、債務者は、期限の利益を主張することができない(民法137条)。
1)債務者が破産手続開始の決定を受けたとき。
2)債務者が担保を滅失させ、損傷させ、又は減少させたとき。
3)債務者が担保を供する義務を負う場合において、これを供しないとき。