第三十八問(時効)

【問題 38】

時効に関する次の①〜④の記述のうち、民法上、その内容が適切でないものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

 

① 時効の効力は、その起算日にさかのぼる。

② 裁判所は、当事者が時効の援用をしなくても、時効によって裁判をすることができる。

③ 時効の利益は、あらかじめ放棄することができない。

④ 10年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得する。

 

 

 

【問題】   2

 

1(○)時効の効力は、その起算日にさかのぼる(民法144条)。

2(×)時効は、当事者が援用しなければ、裁判所がこれによって裁判をすることができない(民法145条)。

3(○)時効の利益は、あらかじめ放棄することができない(民法146条)。

4(○)十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然を他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得する(民法162条2項)。

 

 

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2016年04月07日