第八問(広告規制)

【問題 8】

貸金業の業務運営に関する自主規制基本規則に規定する広告及び勧誘に関する規則についての次の①〜④の記述のうち、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 協会員は、個人向け貸付けの契約に係る、テレビCM、新聞広告及び雑誌広告を出稿するにあたっては、協会が設ける審査機関から承認を得なければならないが、個人向け貸付けの契約に係る電話帳広告を出稿するにあたっては、当該審査機関から承認を得る必要はない。

② 協会員は、新聞又は雑誌へ個人向け貸付けの契約に係る広告を出稿するにあたり、事実の裏付けに基づき正確に比較を行う場合には、比較広告を行うことができる。

③ 協会員は、個人向け貸付けの契約に係る広告たるラジオCMを行うにあたっては、その表現内容に関し、電話番号を告知する際、「申込み」という表現をとらないことに留意しなければならない。

④ 協会員は、債務者等に対して貸付けの契約に係る勧誘を行うに際しては、当該債務者等から当該勧誘を行うことについての承諾を得る必要はない。

 

 

 

 

【正解】   3

 

1(×)協会員は、次の各号に掲げる個人向け貸付けの契約に係る広告を出稿するにあたり、協会が設ける審査機関から承認を得なければならない(自主規制基本規則43条)。

 ⑴ テレビCM

 ⑵ 新聞及び雑誌広告

 ⑶ 電話帳広告

2(×)自主規制基本規則55条では広告出稿に関する下記の留意事項が掲げられている。

 ⑴ 安易な借入れを助長する表現、又はその疑いのある表現を排除すること。

 ⑵ 比較広告を行わないこと。

 ⑶ ホームページアドレスを表示する場合、当該ホームページに前条に規定する啓発文言(借り過ぎの注意等)の表示があること。また、当該ホームページに返済シミュレーションを備えること。

3(○)ラジオCMに関する留意事項について下記事項が掲げられている(同規則51条)。

 ⑴ 安易な借入れを助長する表現又はその疑いのある表現を排除すること。

 ⑵ ホームページアドレスを告知する場合、当該ホームページに定められる啓発文言の表示があること。また、返済シミュレーションを備えること。

 ⑶ 電話番号を告知する際、「申込み」という表現をとらないこと。

4(×)協会員は、債務者等に対して貸付けの契約に係る勧誘を行うに際しては、当該債務者等から当該勧誘を行うことについての承諾を得なければならない(同規則66条)。

 

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2016年04月07日