第三十二問(保証)

【問題 32】

保証に関する次の①〜④の記述のうち、民法上、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 保証契約は、債権者と保証人となろうとする者との間において、保証契約を締結する旨の口頭の合意をすることによって、その効力を生じる。

② 保証債務は、主たる債務の元本及び主たる債務に関する利息を包含するが、当事者間に特約がなければ、主たる債務に関する違約金及び損害賠償を包含しない。

③ 保証人の負担は、債務の目的及び態様において、主たる債務より重いときは主たる債務の限度に減縮され、主たる債務より軽いときは主たる債務の限度まで加重される。

④ 主たる債務者の委託を受けないで保証をした者(主たる債務者の意思に反して保証をした者ではないものとする。)が弁済をし、その他自己の財産をもって主たる債務者にその債務を免れさせた場合、主たる債務者は、当該保証人に、その当時利益を受けた限度において償還をしなければならない。

 

 

 

【正解】   4

 

1(×)保証契約は、書面でしなければ、その効力を生じない(民法446条2項)。

2(×)保証債務は、主たる債務に関する利息、違約金、損害賠償その他その債務に従たるすべてのものを包含する(民法447条1項)。

3(×)保証人の負担が債務の目的又は態様において主たる債務より重いときは、これを主たる債務の限度に縮減する(民法448条1項)。主たる債務の目的又は態様が保証契約の締結後に加重されたときであっても、保証人の負担は加重されない(同条2項)。

4(○)主たる債務者の委託を受けないで保証をした者が弁済をし、その他自己の財産をもって主たる債務者にその債務を免れさせた場合、主たる債務者は、当該保証人に、その当時利益を受けた限度において償還をしなければならない(民法462条1項)。

 

 

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2016年04月08日