第四十一問(相続)

【問題 41】

相続に関する次の①〜④の記述のうち、その内容が適切でないものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 相続人は、単純承認をしたときは、無限に被相続人の権利義務を承継する。

② 相続人のあることが明らかでないときは、相続財産は、法人とされる。この場合、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求によって、相続財産の管理人を選任しなければならない。

③ 封印のある遺言書は、家庭裁判所において相続人又はその代理人の立会いがなければ、開封することができない。

④ 被相続人の兄弟姉妹のみが相続人となる場合、当該兄弟姉妹は、遺留分として、被相続人の財産の2分の1に相当する額を受ける。

 

 

【正解】   ④

 

①(○)相続人は、単純承認をしたときは、無限に被相続人の権利義務を承継する(民法920条)。

②(○)相続人のあることが明らかでないときは、相続財産は法人とする(民法951条)。この場合、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求によって、相続財産の管理人を選任しなければならない(民法952条1項)。

③(○)封印のある遺言書は、家庭裁判所において相続人又はその代理人の立会いがなければ、開封することができない(民法1004条3項)。

④(×)兄弟姉妹に遺留分はない(民法1028条1項より)。

 

 

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2016年07月24日