第三十一問(消滅時効)

【問題 31】

消滅時効に関する次のa〜dの記述について、その内容が適切なものを「正」とし、適切でないものを「誤」とした場合、その正誤の組み合わせとして適切なものを①〜④の中から1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

a 消滅時効は、権利を行使することができる時から進行する。

b 時効の中断の効力を生ずべき承認をするには、相手方の権利についての処分につき行為能力又は権限があることを要する。

c 裁判上の請求は、訴えの却下又は取下げの場合には、時効の中断の効力を生じない。

d 時効の利益は、あらかじめ放棄することができる。

①  a-正 b-正 c-正 d-誤

②  a-正 b-誤 c-正 d-誤

③  a-誤 b-正 c-誤 d-正

④  a-誤 b-誤 c-誤 d-正

 

 

【正解】   ②

 

①(○)消滅時効は、権利を行使することができる時から進行する(民法166条1項)。

②(×)時効の中断事由(民法147条)による中断は、その中断の事由が生じた当事者及びその承継人の間においてのみ、その効力を有する(民法148条)。

③(○)裁判上の請求は、訴えの却下又は取下げの場合には、時効の中断の効力を生じない(民法149条)。

④(×)時効の利益は、あらかじめ放棄することができない(民法146条)。

 

 

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2017年02月05日