第四十五問(個人情報保護法)

【問題 45】

個人情報の保護に関する法律(以下、本問において「法」という。)についての次の①~④の記述のうち、その内容が適切でないものを 1 つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 本人(注)は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データの電磁的記録の提供による方法その他の個人情報保護委員会規則で定める方法による開示を請求することができる。

② 本人は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データの内容が事実でないときは、当該保有個人データの内容の訂正、追加又は削除を請求することができる。

③ 本人が、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データについて利用の停止又は消去(以下、本問において「利用停止等」という。)を請求することができるのは、当該保有個人データが法第 18 条(利用目的による制限)もしくは法第 19 条(不適正な利用の禁止)の規定に違反して取り扱われているとき、又は法第 20 条(適正な取得)の規定に違反して取得されたものであるときに限られる。

④ 個人情報取扱事業者は、法第 35 条(利用停止等)第 1 項又は第 5 項の規定による請求に係る保有個人データの全部又は一部について利用停止等を行ったとき又は利用停止等を行わない旨の決定をしたときは、本人に対し、遅滞なく、その旨を通知しなければならない。

 

(注) 本人とは、個人情報によって識別される特定の個人をいう。

 

 

 

【正解】   ③

 

 

①(〇)本人は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データの電磁的記録の提供による方法その他の個人情報保護委員会規則で定める方法による開示を請求することができる(個人情報保護法33条1項)。

②(〇)本人は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データの内容が事実でないときは、当該保有個人データの内容の訂正、追加又は削除(以下この条において「訂正等」という。)を請求することができる(個人情報保護法34条1項)。

③(×)本人は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データが第十八条(利用目的による制限)若しくは第十九条(不適正な利用の禁止)の規定に違反して取り扱われているとき、又は第二十条(適正な取得)の規定に違反して取得されたものであるときは、当該保有個人データの利用の停止又は消去を請求することができる(個人情報保護法35条1項)。また、本人は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データを当該個人情報取扱事業者が利用する必要がなくなった場合、当該本人が識別される保有個人データに係る第二十六条第一項本文に規定する事態(個人データの漏洩等)が生じた場合その他当該本人が識別される保有個人データの取扱いにより当該本人の権利又は正当な利益が害されるおそれがある場合には、当該保有個人データの利用停止等又は第三者への提供の停止を請求することができる。

④(〇)個人情報取扱事業者は、第一項若しくは第五項の規定による請求に係る保有個人データの全部若しくは一部について利用停止等を行ったとき若しくは利用停止等を行わない旨の決定をしたとき、又は第三項若しくは第五項の規定による請求に係る保有個人データの全部若しくは一部について第三者への提供を停止したとき若しくは第三者への提供を停止しない旨の決定をしたときは、本人に対し、遅滞なく、その旨を通知しなければならない(個人情報保護法35条7項)。

 

 

 

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2024年03月05日