竜野駅~有年宿
1日目、竜野駅で終了した歩きは翌日駅近くにある神戸(かんべ)神社に参拝して今日の旅の無事をお願いして出発です。昨夜の雨で気温が低くなり曇り空のもと長袖での歩きとなりました。参道にはかたつむりがのんびりと横切っているのでした。

相生駅近くの川です。鮎帰川ですがこれでは鮎は帰りたくても帰れないなあと感じてしまいます。

若狭野町若狭野では国道2号線が街道と重なっていますが、道幅が狭く危ないため矢野川沿いに迂回をして歩きました。でも花もきれいで川沿いの歩きは爽やかでした。いつしか天気も回復し青空が見えてきました。

有年(うね)駅で先へ行くかどうか迷いました。本日帰宅するため駅まで帰ってくる交通機関があるかどうか心配だったためです。3時ごろのバスを見つけ先へ行く決心をしました。川に沿った街道沿いに池魚塚がありました。道の改修資金のため売られた池の魚への供養塚でした。天保7年(1836年)の年号の説明がありました。

千種(ちくさ)川を渡ります。清流で知られた川だそうで播磨五川に選ばれています。川は浅く水がきれいに流れています。鮎釣りにはもってこいの川だなと思いました。

有年宿に入りました。昔はもっと西の方にあった宿場ですが千種川の川渡り待ちに対応するため現在の場所に移ったとのことです。参勤交代にも対応するため本陣や脇本陣、旅籠も数十軒ありました。川を上下する高瀬舟のための灯台も設置されていました。


この日はここで終了しましたが、帰りのバスまで2時間半あります。近くの東有年・沖田遺跡を見学しました。古墳時代後期(1400~1500年)の竪穴住居跡です。公園には復元された住居が建ち並び、立派な集落の様子がみられました。

周辺には古墳や旧時代の住居跡などが多数有り、とても大切な場所だったんだと感じました、
この日は風は強かったのですが天気が良く、長い待ち時間にベンチで昼寝ができました。気持ちよかったです。
(^_^)

NO.8
R5.5.22 姫路宿~竜野駅
太子の見守る町
暑くなりそうな日でした。姫路宿を離れて行きます。まだ遠い道中に少しの焦りを感じながら歩いて行きます。

姫路市を流れる夢前(ゆめさき)川を渡ります。川の真ん中で鵜が大きな魚を捕まえました。飲み込む事ができず何度もくわえ直して魚を弱らせます。生きるために必死です。

稲岡神社で休憩も兼ねて参拝しました。青山名勝史跡に指定されていて、稲岡の名称は万葉集・人麻呂の「あい見ては 千とせやいぬる いな岡も 我がやしかとふ 君まつ程に」と詠まれました。

神社のお堂には源平の合戦の様子でしょうか迫力のある絵額が飾られていました。

道は山陽道・山田峠を越えて揖保(いぼ)郡太子町に入っていきます。

太子町に入り太子山公園があったので寄ってみました。太子町は推古(すいこ)天皇が聖徳太子に与えた土地と言い伝えられています。古くから寺院や武士の荘園として栄え、交通の要衝の地でもあったようです。公園には聖徳太子像が建ち、町を見守っているようでした。

揖保(いぼ)川水系の林田川を渡ります。ここには正條(しょうじょう)の渡し場がありました。この川では底の平らな川船の高瀬舟で渡ったそうです。
現在ではエコパワー桃太郎機関車が力強く貨車を引いて渡っていきます。

正條宿に入ります。天気が荒れているときには川止めでたくさんの旅人が泊まることになった宿場だったのではないでしょうか。この日は汗をたくさんかいた歩きとなりました。
