倉敷市矢部に鯉喰(こいくい)神社がありました。かつて朝鮮半島から来た温羅(うら)という鬼が村人を苦しめたため朝廷の命を受けた吉備津彦命(きびつひこのみこと)が平定に来ました。負けた温羅は鯉に化けて逃げようとしましたが、吉備津彦命は鵜となり、温羅を捕まえたと言い伝えられてます。なんだか桃太郎の話に似ているような…。



 岡山市新庄下の街道脇には造山(つくりやま)古墳があります。全国で4位の規模を持つ古墳ですが、立ち入りのできる古墳としては日本最大の規模だそうです。(写真後ろの小山)少し離れているのでまた機会があったらゆっくり散策しようと思います。



 今日は造山第5古墳(千足古墳)の見学をしました。千足古墳は陪塚(ばいづか)と言われ大型の古墳に隣接して同時期に作られたものだそうです。また帆立貝形古墳と言うそうですが、初めて聞く名前でした。内部の石室が見られ積み石に囲まれた立派なもので感心しました。



 少し進むと街道から五重の塔が見られました。備中国分寺の境内にある岡山県唯一の五重の塔で吉備路を代表する景観だそうです。素敵でした。



 この付近一帯は古代吉備の里と呼ばれ、造山古墳以外にも角力取山(すもうとりやま)古墳や三輪山古墳群など遺跡が多数あります。大和朝廷にも匹敵するような力のある豪族が居たのかも知れませんね。

 山の方の天気が怪しくなりました。雪が降っているようです。ときどきこのあたりも雪が舞ってさらに寒くなりました。



 朝7時に歩き始めて6時間ほどになりました。さすがに疲れが出てきて背負うリュックが重く感じるようになりました。道ばたの石仏さんに無事に着けるようにとお願いしました。



 この日は陽が傾き始めた頃に岡山三大河川のひとつ、高梁川(たかはしがわ)に着きました。この川を越えれば川辺宿です。



 今日はここまでとし、近くにある清音(きよね)駅にたどりつき終了しました。疲れたー。
  (-_-;)

  倉敷美観地区散策

      

          
   NO.13


R5.12.17 
岡山宿~川辺宿


  造山古墳群



 この日は20kmにおよぶ行程があり、日が短いことを考慮すると早い時間の出発が必要でした。そのため前日に岡山に入り早朝7時の出発としました。岡山宿を立ちます。寒いです。



 奉還(ほうかん)町の商店街モールを抜けて行くのですが、モールの中は誰もいません。寒々とした光景に少し不安になりました。



 國(くに)神社の鳥居がありました。日本神話に登場する大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っています。本殿の方には朝日が当たり始めていましたが、今日は長い距離を歩く予定なので、長い階段を上る気持ちにはなれませんでした。鳥居で今日の無事をお願いしましたが効かないかな。(^^;)



 真金(まがね)一里塚がありました。岡山市の吉備津(きびつ)にあります。このあたりには鬼退治で有名な桃太郎伝説の元となった吉備津彦神社があり、岡山のお菓子「きびだんご」はそんなつながりがあるのかと一人で納得していました。



 板倉宿に入りました。吉備津彦神社への参拝道もあり交通の要衝として賑わいました。源平板倉合戦では平家方の武将、姉尾兼康が木曽義仲に敗れ自害した所です。本陣は鯉山コミュニティハウスとなっていて年末の大掃除が行われていました。



 足守川を渡ります。寒い日で強い風にときどき雪も舞います。ベンチで休むのですが風が当たるため早々に出発します。きびしい歩きとなってきました。