吉備大神宮の看板があったので寄ってみました。吉備神社本殿があり祀られているのは遣唐使として唐に渡った吉備真備公(きびまきびこう)でした。

真備公は奈良時代の公卿(くぎょう-太政官の最高位)であり学者です。遣唐使として唐で18年に及ぶ学びを経て戻り異例の出世をして太政官にまでなりました。軍事、学問に優れ神社にはシーズンになると受験生が多数訪れるそうです。詳しくはこちら。

ちなみにここは公園となっていて、公園内には中華風の建物のうどん屋さんがありました。真備公が中国から伝えたのかな?

矢掛町東三成付近の山陽道は細い道になります。街道の雰囲気が出ていて私の好きな風景です。

矢掛宿に入る前に矢掛神社がありました。祀られているのは吉備津彦命のほか3柱「犬飼健(いぬかいたける)、楽々森彦(ささもりひこ)、留玉臣(とめたまおみ)」だそうです。ここにもまた桃太郎伝説の犬・猿・雉に似た話があるんだなと感心しました。

矢掛(やかげ)宿に到着しました。昨日よりは距離が短かったため身体への負担は少なく良かったです。宿場通りは歴代の店や飲食店が数多く建ち並び食べ歩きなども楽しめそうです。疲れもあったのでやかげ町屋交流館で一休みしました。

矢掛宿は重要伝統的建造物群保存地区となっており、本陣の石井家、脇本陣の高草家ともに良好に保存されています。この姿がいつまでも残るといいですね。


NO.14
R5.12.18 川辺宿~矢掛宿
※ルートの一部が正しく表示されていません
右大臣 吉備真備公
歩き2日目、昨日の疲れが残り足がつりそうなのでそろりそろりと出発です。昨日の終了地点、川辺橋から出発です。天気は晴れ、昨日よりは少し気温も高そうです。車道と分離された歩道橋で高梁川を渡ります。橋の無い冬の渡しは大変だったでしょうね。

この歩道橋は5月7日の大雨で橋が傷み一部新設されていました。川を渡ると川辺宿です。宿場町の雰囲気はありませんが、ところどころに本陣跡などの石碑を見ることができます。道は山の方面に向かっています。

川辺宿の本陣跡は歯医者さん、脇本陣跡は消防団の建物となっており、あまり歴史を感じることが無く、新しい家が多いなと感じたので調べてみました。すると真備町では2018年7月に洪水が発生したことが分かりました。付近は浸水し大きな被害が発生したとのことです。歴史的な風景もなくなってしまったようでした。残念です。

街道は小田川沿いの国道486号線と重なります。退屈なのでときどき川を眺めるため土手の上を歩くのですが、きれいで穏やかな景色が大雨などの時には人の生活を壊してしまうほどになると思うと気持ちは複雑でした。
川で何かを採取している人がいました。寒い時期でのことなのでよほど美味しいものが採れるのかな?

