久遠寺~鰍沢口
H29.1.4 約24km
産宮神のひしゃく
よく晴れた久遠寺(くおんじ)を出発です。

歩き始めてすぐ猿の群れを見つけました。猿たちは意外と近くを堂々と歩いています。こちらに関心を向けることもなくエサ探しに夢中でした。歩く道には降りてこないので心配はなく順調に歩くことができるのでした。

しだれ桜の木がありました。久遠寺のしだれ桜は有名ですがここの桜も咲いたら見事だろうと思われました。

斜面に底の抜けた柄杓(ひしゃく)がたくさん奉納された小さな祠(ほこら)がありました。産宮神の由来と書かれた案内板には旅の僧が難産で苦しんでいた若夫婦に底の抜けた柄杓に水を通しお経を唱えたところ無事男児が生まれたと書いてありました。こんなにたくさんの親の気持ちが集まっているのですね。


富士川に注ぐ早川の水は今にも涸れそうでした。雨が降らないせいかなと思います。

川を渡ると再び山道へ向かいます。どんどん高度を上げて周囲の山がきれいに見えるようになりました。

いよいよ山道に入る所に柵があり行くか迷いました。しかし最後と思って行きます。分岐を右にとり山道へ。

途中でやはり迷ってしまいました。沢に降りると危険と判断し、体力を消耗しましたが尾根に戻りました。

全く道のない尾根筋を下っていくと小さな祠に出ました。かなり緊張した歩きとなってしまいましたが動物柵を開けて道に出ます。やっと人の生活を感じられる場所に出ました。予定していた場所より100mも外れて下ってしまったためでした。無事で良かったのですがかなり足にきました。

今日の歩きの終了する頃に山が開け明るくなってきました。中山道の木曽谷を抜けたときの気持に似ていました。


富士川街道 NO.3