昼頃ようやく晴れてきました。入善町に入ります。

立山、黒部連峰の山々から流れ出る水は大きな川をいくつも作り海に注ぎます。その水を利用した米作りが盛んで田圃で町が囲われているようでした。水に浮くような家々が見られます。

黒部川を渡ります。この日は雨で濁っていましたが前回見たときはとてもきれいな流れでした。

大きな石碑がありました。「水の速きや瀧の如し 末に至りてすなわち分かれて 四十八瀬(黒部川)と為る」と書かれています。黒部川の治水や利用に努めた人達を思い置かれているようでした。

黒部市三日市宿に入りました。午後は暑くなり夜行バスでの疲れも出てきたのでこの日はここで終了です。三島神社、樹齢300年の大楠の木が迎えてくれました。隣にある藤の木は化け藤と呼ばれ大楠に巻きついて25mの高さまで花を咲かせるそうです。大切にされているのですね。

NO.6
市振宿~三日市宿
H30.5.14 約26km
黒部の流れ

今回は夜行バスに乗りました。値段の安いということもありますが、早朝より歩き始める事が出来るところがとても便利です。新幹線や車で来るとどうしても歩き始めは12時頃になってしまいます。親不知、子不知は歩くのには交通上の危険が伴うためとばしました。地元のお店の人に聞くと子供の頃に遠足で古道を通ったことがあるそうですが、海岸の道は浸食されて現在では通行できないそうです。6時に富山駅に着き始発電車で市振(いちぶり)駅まで来ました。あいにくの雨です。

見落としてしまいそうな所に境一里塚がありました。加賀藩領内にある第1号の一里塚だそうです。

合併により廃校となった境小学校跡地には御関所大門のレプリカがありました。当時柵により道を狭めて大勢が一度に通れなくしていたそうです。

朝日町宮崎の鹿嶋神社に寄りました。立派な社(やしろ)には見事な彫像があり感心しました。この神社は5月に行われる稚児舞(ちごまい)が有名だそうです。鎮魂豊漁を祈願します。


