パレットによる貨物積載ダウンの解決がSDGs達成に貢献

物流において、パレット輸送への切り替えは、SDGs項目番号5「ジェンダー平等を実現しよう」、
項目番号8「働きがいも 経済成長も」に貢献する活動と考える。しかしながら、パレットに起因する
課題もあるため、簡単に切り替えられないのも実情である。

薄型パレットによる貨物の積載ダウン解決

シートパレットやパスボーダーは、貨物の積載ダウンによってパレット輸送への切り替えをためらわれる
お客様にとって有効な解決策である。
運用規模や用途をもとに選択できるため、薄型パレットを導入できる可能性は格段に高められたと考える。

トラックドライバーの働き方改革におけるパレット輸送化の意義

国土交通省が音頭をとって推進されてきた運送約款の改正により、荷役作業や荷待ち時間等に対して
費用請求が出来るようになった。このことで、ドライバーの給与面での待遇改善は進むことになったが、
トラックドライバーの成り手不足の解消には、働き方改革が効果的と考える。
そもそも重労働となる荷役作業自体が敬遠されている状況に対し、給与面での待遇改善が成り手不足の
解消に効果を発揮することは難しいと考える。
トラックドライバーを荷役作業から解放することが成り手不足に対する効果的な処方箋と考えられ、
そのためには手荷役によるバラ積みからパレット輸送への切換えが決め手と考える。

パレット輸送のメリット -安心安全なトラック輸送-

パレット輸送に切り替わることで、トラックドライバーの労働環境は大きく改善されるが、では、
パレット輸送のメリットは何か。パレット単位で荷を動かすことになるためロット管理が可能、
手を滑らせて荷を落とすことがなくなるため荷傷みを減らすことが可能、等いくつか挙げられるが、
最大のメリットは以下に記すドライバーの労働環境改善にある。
①荷役作業からの解放 = 荷の積み下ろしはフォークリフトの作業
②積み下ろし作業の短時間化 = 大型車の積み下ろしで3時間程度の時短効果荷役作業からの
解放によりドライバーは体力消耗が抑えられ、運転中の注意力維持が可能となり、また、眠気を
催し難くなることから安全運転に大いに貢献するものと考える。

また、時短効果により運行時間に余裕が生まれ、高速道路等での無理な追い越しも抑制されると
考える。

安心・安全な運行により、無事故で元気に帰宅できる、そんな当たり前の幸せが長距離輸送を
支えるトラックドライバーにもたらされることを切実に希望するものである。