パレットによる貨物積載ダウンの解決がSDGs達成に貢献

物流において、パレット輸送への切り替えは、SDGs項目番号5「ジェンダー平等を実現しよう」、
項目番号8「働きがいも 経済成長も」に貢献する活動と考える。しかしながら、パレットに起因する
課題もあるため、簡単に切り替えられないのも実情である。

パレット輸送で「ジェンダー平等実現」とは?

物流現場では、軽作業は女性、重量物作業は男性との区分けが一般的であるが、これは体力差という
性差に基づく区分けと言える。体力差が問題でなくなれば、必然的に性差による作業の区分けがなく
なるわけだが、事実、フォークリフトの運転員として女性が活躍する現場では、男女差はほとんど
解消されている。逆に、女性が中心的に活躍している現場もある。

ここでトラックドライバーの状況を見たとき、現状は極めて残念な状況にある。特に、拠点間物流を
担う大型トラック輸送では、女性ドライバーの成り手は極めて少ない状況にある。原因としては、
荷役作業が伴うためと言われている。
出発前に2時間もの時間をかけて荷台に貨物を積み上げるが、2メートル以上にもなる積み上げ
高さは、女性には大変厳しいものがある。荷下ろし時には、自分の背丈以上に積み上がった最上段の
貨物を下ろすためにどれほどの苦労があるかは想像を超えるものがある。
パレット輸送であれば。ドライバーの役割はユニット間への緩衝部材の挟み込み、フォークリフト
運転員の誘導等軽作業となる為、体力や体格差が問題となることはない。さらに、貨物の積み下ろし
時間が2分の1以下に短縮されるため、運行時間にも余裕が生まれることになり、労働環境が大幅に
改善される。これなら、女性も参画可能と考える。

パレット輸送の課題

パレット荷役の普及が進む中で、薄型パレットとしてシートパレットシステムが登場したことは
前章で紹介したが、パレットの厚みが貨物積載をダウンさせてしまうことが、課題として認識された
ためである。
本来、製品の保管用資材として登場したパレット(薄型パレットと分けるため、以降、平パレットと
いう)であるが、出し手と受け手の双方がフォークリフトでの荷役作業とするために、保管状態の
貨物をそのままトラック荷台あるいはコンテナ内に積み付けたことで、平パレットの容積分の貨物が
積めなくなってしまう。貨物の積載ダウンを防ぐには、手作業で平パレット上から貨物を下ろして、
荷台あるいはコンテナ内に積み上げる方法しかなかった。
また、パレットは資産として管理されるため、紛失しては大変と、そもそも出荷用には使いたくない
ものである。
更に、出荷先から必ず戻さなければならないため、パレットを返送するために手間や費用を掛ける
ことになる。パレット返送不要とする手段としてレンタルパレットが登場し、サイズが合う限りに
おいては、これら課題から解放されることになった。

シートパレットが輸送用パレットとして大活躍

25年以上も前になるが、某お菓子メーカーは、国内拠点間の製品輸送をいち早くパレット化し、
空きパレットの返送だけで年間数億円もの費用を掛けていた。そこで、経費削減を目的にシート
パレットシステムの導入検討に着手したが、自動倉庫設備とのマッチング提案や作業員への操作
技術習得支援が提供されたことで導入に成功した。
この例から、平パレットで構築済みのシステムに、後付けでシートパレットシステムを導入する
には、既存のシステムとのマッチングノウハウが重要と考える。

プッシュプル操作習得支援の常設化

一般的に、システム導入時等初期段階において、安全講習も含めてプッシュプル操作の習得支援が
提供される。以降、操作技術の維持は顧客側に任されることになるが、習得した技術を後任に
伝えるノウハウまでは獲得できていないことが多い。そのため、異動や離職等で運転員がいなく
なる場合、後任に操作技術を伝えることができないことから、シートパレットシステムの運用を
取り止めとする顧客が現れるようになった。
そこで、当社は、アタッチメントメーカーの公認を得て、操作習得をお手伝いするサービスの
提供を始めることとした。「いつでも、どなたにでも」提供いたします。