西国街道は整備されている地区が多く、いろいろな碑が建てられています。住民の方々から愛されている様子が伝わります。



昆陽(こや)宿に能因(のういん)法師の碑がありました。平安時代中期の歌人です。百人一首「嵐吹く三室(みむろ)の山のもみぢ葉は 龍田(たつた)の川の錦なりけり」を詠みました。出家後はこの地域に住んだそうです。

気になっていた天気はなんとか持っていますが、後方には真っ黒い雲が広がっています。追われるように休憩もそこそこに早足になっていきました。
西宮(にしのみや)宿に近づくと大きな公園内を通ったり、ビルの間を抜けていく道となり、やがて西宮神社が見えてきました。

この日はここで終了として神社を参拝しました。西宮神社は福の神として崇敬(すうけい)されているえびす様を祀(まつ)っている神社の総本山としてあります。新年1月10日の福男選びは新春のニュースの定番になっています。

旅の無事を感謝すると同時に歩いているときに良い福に会えるようにとお願いしました。(^_^)

しばらくして西宮や京都は雷雨となりました。ほっとしました。

NO.3
R1.9.11 瀬川宿~西宮宿
福の神、西宮神社
この日の天気予報は午後の早い時間から雷雨が予想されていました。そのため出発を早めて7時に昨日の終了地を歩き始めました。街道は時に大きな国道や県道と重なります。神戸まで27kmの表示がありました。

歩いていると飛行機が離陸する姿が見られました。この地区には伊丹空港があります。正式には大阪国際空港といいますが、現在は関西国際空港に国際便は移り、国内乗り換えが便利なハブ(拠点または基幹)空港となっています。かなり頻繁に離発着が見られることから重要な空港なんだと思いました。

西国街道と多田街道が交差する「辻」の碑がありました。多田街道は伊丹郷町から北へ向かい、兵庫県川西市の多田神社へつながる街道です。清和源氏発祥の地と言われ武運長久祈願で栄えました。この辻には碑がおかれ、ちいさな公園として残してありました。きっと当時は神社へ向かう人や西国街道を行き交う人で賑わっていたのだろうと思います。

近くには水車のモニュメントなども見られました。


