下る道の先に高速道路が見えてきました。このような場所は古道が消えていることが多く進む道を慎重に探します。ここを過ぎると三ツ沢公園です。緑の木々の中でお弁当としました。



 歩きを再開していくと鯉のぼりの姿を見るようになりました。田舎の方に行くと巨大な鯉のぼりが春風を泳いでいますが、このあたりでは小さな鯉のぼりが家の間で垂れ下がっていることが多く感じます。「メザシ」を連想してしまうのはわたしだけでしょうか。(^^;)



 帷子(かたびら)川を渡ります。帷子川は横浜市旭区若葉台に源を発し、横浜市街地を通って横浜港に注ぎます。遠くランドマークタワーが見えました。



 保土ケ谷駅近くの神明社に寄りました。平安時代中頃に創建されたとされ横浜では最も古い神社の一つです。江戸が開拓され徳川家の庇護を受けました。この神社のある保土ケ谷宿にさしかかると牛車などが動かなくなるとの伝説があるそうです。



 境内には人形(ひとがた)流しの池がありました。自分の内に積もった罪や心身のけがれを人形の紙に移らせ取り除く儀式です。紙人形を撫でてそっと池に浮かべてみました。 




 この日は東海道と重なった保土ケ谷宿で終了しました。暑かったこともありますがいつもより疲れを感じる歩きでした。でも楽しかったです。




      

   
 


                       
NO.5  菊名~保土ケ谷宿
  R4.4.12  約12km

   人形流し



 コロナの影響がまだ続いていて、まん延防止処置は解けたものの感染者数が高く少し心配しながらの歩きでした。電車はすいていて安心しましたが、横浜の町中は人とすれ違うことが多くて暑い中でもマスクが外せない状況の歩きでした。



 道はすぐに坂を上がり尾根筋を歩くような道となりました。横浜の住宅地は意外と道が狭く、自動車などが窮屈に走っています。篠原八幡神社がありました。



 横浜市港北区にあるこの神社は創建800年という長い歴史を持っています。冬至の早朝、朝陽が参道を通り拝殿の鏡を照らすとその光の反射が参拝者を照らすことがあり、人々は幸せな気持ちになるそうです。



 尾根筋の道からは階段を降りるような急坂となり、横浜の街が見渡せます。道は岸根公園横を通りなだらかな丘陵を行くようになりました。そこにはまだ畑が広く残り意外に感じました。



 4月の半ばなのにもう藤が咲いていました。花はきれいで素敵ですが、つい地球温暖化に結びつけて考えてしまうのは悲しいですね。 




          


                                 

 
              (しもつみち)