快晴の夏空に早くも穂を出した稲が風に揺られています。台風の影響でしょうか雲が早く流れています。陽が陰るとほっとしました。





 曽根村の北に十郎川が流れ、ここには鎌倉時代に大きな石橋があったそうです。長さ七十六間、幅六間(長さ138m、幅11m)当時としてはとても大きな橋で街道を通行する人々は助かったそうです。



 長浜の町に着きました。長浜は琵琶湖のほとりにあり、若き日の太閤秀吉が開いた町として栄えました。家並みの黒塀が魅力的です。この日は少し時間が早いのですが、猛烈な暑さもあったのでここで宿泊しました。





 街を散策すると派手な演出の通りがたくさん見られウキウキします。秀吉が治めた頃もきっとみんなが楽しめた街だったような気がします。




         

      


 NO.21

    
木の本宿~長浜宿


 R1.8.6  約20km

    太閤の街


 最終回のこの日は始発電車に乗る予定が暑さのため寝苦しく少し遅くなってしまいました。新幹線を使っての歩きは久しぶりとなり、10時半に木之本宿を出発しました。



 歴史ある家屋の中には旧滋賀銀行木之本支店の建物もあります。構えがすごいですね。銀行は権威があります。



 気温はすでに30度を超え、日陰も少なくなってきたこの時間は、15分に1回は水分補給が必要でした。また30分に1度は日陰で身体の温度を下げるため休憩をとるようにしました。



 枯れ川となっている馬渡(まわたり)橋を渡ります。南北朝時代に増水で足利尊氏軍が難儀をしていたところ、この村人が人馬を無事に渡らせたことで尊氏が感謝をし「観音寺」村を「馬渡」村と改称するようにしたそうです。