復興の気持ち
    日和田宿~二本松宿
H25.7.13(土) 19km



 今回は日和田宿から始まりです。西芳寺(さいほうじ)の傘マツはきれいな形の松でした。松の枝を棚に飾るとネズミが寄りつかず、ねずみよけの松とも言われたそうです。大切に育てているのですね。



 松尾芭蕉も訪ねた安積山(あさかやま)もありました。万葉集や古今和歌集(こきんわかしゅう)に記(しる)された歌の歌枕として知られています。



 田園風景を進む中でちょっと心休まる像がありほっとするのでした。街道の家並みは普通に戻ってきていますが、まだ屋根を直す職人さんが高い屋根に上っているのが見えました。





 道にはいろいろな碑があり奥州街道には多いような気もします。これは国学者、小沼幸彦の歌碑でした。




         



 応急仮設住宅の案内があり見ると道路脇に仮設住宅がたくさんありました。暑い日差しの中で自分の家に帰ることのできない世帯がいかに多いことだろう。
 


 昼食は菊の屋というラーメン屋で食べました。そのときのおばさんの話では隣のクリーニング店は壊れた機械を修復する資金がなく廃業となったことや、向かいの店も住めなくなり引っ越してしまったことなどを話してくれました。「自分達も地震で被災しているのに原発の人ばかりお金をもらっていて不公平だ」そんな声も同じ福島に住む方から聞こえてきてしまいます。働く場をなくし自分の家にも帰れず困っていることはみんなわかっているのに・・。気持ちが収まらず不平を誰にぶつければいいのか困っているようでした。まだ多くの人が苦しんでいます。



 道の石仏さんになんとか人の心だけでも優しくしてもらえるようにお願いするのでした。
   



 この日は二本松宿に着き、二本松神社に旅の無事を感謝して終了しました。


 帰宅のため駅まで来ると二本松少年隊の像がありました。戊辰戦争で二本松城を守ろうと志願して戦った12歳からの少年達の像でした。会津白虎隊の悲劇がここでもあったのですね。





       

     
                   

 

                               

 

     
 NO.17