川の水の量は多く流れも早い日でした。でも桜と川の碧(あお)のコントラストが本当に美しく今日の出会いは嬉しかったです。



 花の季節の道中は村もなにかしら活気づいているような気がしました。





 この日は久しぶりに川から離れ、山の中の道となりました。「木曽路は全て山の中である」という島崎藤村「夜明け前」の前文がより深く感じられる道中でした。ただ昼食の場所が無く困まりました。



 道がやや広くなり裕福な農家も多く、木曽路の終わりも感じ始められる様子になりました。旧中山道は鉄道と道路に寸断される所が多く、保存できない状況が山間の険しさを現しています。昔ここに住む人々はわずかな土地に生を求め、険しい谷間にしがみつくようにして長い間暮らしてきたのだと感じました。鉄道と道路はその暮らしを改善した文明だったのだから残せなかったのも無理はないと思います。



 桃の花も咲いていて、癒やされる一日でした。(^_^)




       

     
NO.18
須原宿~野尻宿 
 H22.4.11 約8km

  花の中山道 



 今日は雨のため歩くかどうかは現地について決めました。須原駅に車を止めた時は雨、傘を差して歩きはじめましたが山の雲の動きが素敵で絵画を見るような気分になりました。



 須原宿の定勝禅寺の桜をしばらく眺めて宿場を立ちます。





 途中に見た桜の桃色とヤマブキの黄色のコントラストが見事でした。雨は最初だけであがり、傘はずっと持ったままで歩きました。