下りの道は急で細くガレ場もあり、かなり気と体力を使って歩くようでした。途中に咲く長野の遅い季節のつつじが気持を癒(い)やしてくれました。



 山を下り終えたあたりに浪人塚がありました。勤王(きんのう)の志を持ち和田峠を越えてきた水戸藩浪士達がここを守る高島、松木両藩と戦った場所です。多くの死者が出て葬(ほうむ)られ塚としたそうです。



 やっと諏訪湖が見えてきてほっとする一時でした。大変な山を越えてくると感動もひとしおです。



 下諏訪宿では慈雲禅寺(じうんぜんじ)の素敵な庭を見学できで良かったです。



 また中山道、甲州道の交わる下諏訪宿では万治(まんじ)の石仏も見学しました。願いを唱えながら3回まわると叶うそうです。



 帰る前に片倉館の千人風呂に入りました。深い湯船は気持ちが良かったです。諏訪湖はきれいな夕焼け空に染まっていました。











       

     
NO.13
和田宿~下諏訪宿 
 H21.6.15 約22km

   和田峠 



 じゃがいもの花を眺めながら和田峠へ向かいます。今日は本格的な山道となりました。人と会うこともなく熊や猪に会わないように鈴など音を立てながら歩きます。石畳も大部荒れていて歩きづらかったです。





 登りの道が続いて少し苦しかったのですが、途中の川では岩魚(いわな)の姿が見られてしばらく楽しみました。
 山の中にも一里塚があります。深い森の中では人が作った塚は安心できるものだったのでしょう。





 和田峠に着くと見晴らしが良く遠く山並みが見え登ってきた苦労を忘れられました。