しかし暗いため撮影が難しく、少しライトを使用したところなんとウォンバットが草を食べていました。ゴリゴリという音をたてながら夢中で食べています。
ウォンバットはコアラに近い草食系の有袋類で嗅覚は優れますが視力は弱いようです。近くにいるのですがカメラを暗闇用にセットしていたためピントが今ひとつ合いません。残念(-_-;)

その後も動物が現れたので撮影してみるとウォンバットやワラビーとは違いました。あとで写真をよくみると姿や顔つき、しっぽも黒いのでポッサムだと分かりました。 ポッサムも夜行性の有袋類哺乳動物です。こちらは動きが速くカメラの準備ができないまま私の足元にやってきてお互いにビックリしてしまいました。

3日目の夕食終了後、キャビンへ帰る途中の道ばたでウォンバットに出会いました。茂みの根元の草を食べています。そっと近づいて観察しました。まるまると太った焦げ茶色の毛皮と短い手足。小さな目と耳、口もとにヒゲが数本生えています。これはチャンスかも知れないとツーショットをねらってみました。成功しました。(^_^)v

このクレイドルマウンテンロッジにはたくさんの生き物が暮らしていて、人が近くにいてもあまり逃げることをしません。みんなが追いかけたりせず優しく見守っているからでしょう。素敵な関係が今後も続いていくといいですね。

クレイドルマウンテンロッジ周辺を散策できるやさしいコースがあります。コース名のキングビリーパインは樹齢1000年を越えるタスマニア固有の杉の仲間のことです。日本でも1000年というとなかなか見られません。屋久島で樹齢2000年という縄文杉を見たことがありますが、ものすごい太さでした。

樹林内は木道が敷かれ大きな木々の間を通って行きます。太古の森に迷い込んだような不思議な感覚でした。大きな木はこぶが膨らみ変形して人を圧倒する力がありました。タスマニア原生林のすごさだと思います。

コースのメインは見学のテラスがあるキングビリーパインでした。樹齢1500年以上だそうです。すごいですね。

2025(R7).1 NO.4
私達が宿泊したのはクレイドル・マウンテン・ロッジです。フロントやレストランのあるロッジを中心に敷地内にキャビンが数多く点在する宿泊施設でした。部屋には暖炉やバルコニーもあり自然を間近に感じました。ただ夏なので虫もたくさんいてこれも自然なので仕方がないですね。(^^;)

夕方にロッジに到着したのですが、鍵をもらい自分のキャビンに移動している時です。隣にある池を見た時に何かが水面に顔を出して泳いでいるのが見えました。あきらかに魚ではありません。何だろうとじっと見つめているとなんとカモノハシではありませんか。

カモノハシ 
カモノハシはアヒルのようなくちばしと水かきの付いた足を持つ不思議な動物です。オーストラリア東部からタスマニアにかけて生息し、ほ乳類でありながら卵を産み母乳で育てます。トロワナ野生動物保護区で見たハリモグラと同じ生態です。現在では狩猟や河川の汚染、気候変動などで数も減っていると報告されています。このロッジ前の池で泳いでいることが本当にびっくりでした。

この施設内ではワラビーをはじめ、ウォンバット、カモノハシまで見られました。こんな身近に動物たちと出会える宿泊施設に泊まれて本当に嬉しかったです。

この日キャビンに着くとドアの前でワラビーの子どもが迎えてくれました。(^_^)

到着した夜に星空を撮影するために外に出ました。森の中ですが道路や散策する木道は数多くライトが照らしていました。

宿泊施設なので安全のため仕方がないのですが、星空の撮影には不向きでした。なんとか暗い場所を見つけたのですが範囲が限られてしまう撮影となりました。

撮影中に何かの鳴き声や茂みでガサガサと動く音がします。タスマニアには熊や猪、オオカミはいないので安心でしたが気になりました。そこでワラビーなど出てきそうな場所に移り動物を待ちました。すると思ったより多くの動物と出会うことができました。
ワラビー 
