急坂を登り切ると岩がゴロゴロした道をさらにクレイドル山方向にジグザグと登っていきます。ゆっくりしたペースでしばらく登っていくとようやくマリオンズ展望台の休憩エリア標識が見え、背後にクレイドル山が顔を出しました。到着です。

素晴らしい景色が広がります。ここで昼食をとり休憩する時間を十分に楽しみました。来て良かったー(^_^)/
マリオンズ展望台 

下りは登ってきた道を交差点まで戻ります。足元の浮き石が多く滑らないように気を遣いました。くさり場は混雑していて通過にかなり時間がかかりましたが後はスムーズに歩けました。交差点で道をドヴ湖方面にとり更に下っていきます。右手にはリラ湖、ドヴ湖が青く見えています。

かなり下り、道が水平になったところにウォンバットプールという小さな池がありました。名前からするとウォンバットに数多く会えるのかなと思ったら、そうでもないみたいです。泳ぐわけでもないようなので可愛い池の見た目で名前をつけたのかも知れませんね。

ネームプレートにはVombatus Poolと書かれているはずですが、誰かがいたずらして最後のLを消してPoo(うんち)となっていました。やめてくださいね。(^^;)
そこからずっと樹林帯を歩いていくとドブ湖に到着しました。素敵な天気と景色に満足したハイキングでした。


翌朝早くクレイドルマウンテンロッジを出発してロンセストン空港からシドニー空港へ向かいました。ここで7時間もの待ち時間があったのでシドニーの街の散策に行きました。空港から電車でサーキュラーキー駅へ行き、オペラハウスや入植時代のレトロな雰囲気が残るロックス地区、石だたみのジョージストリートを歩きました。

街にはたくさんの人が観光していて人種も多様性がありました。港では観光船がひっきりなしに出入港していて大きな客船も接岸するなど国際性も豊かな街でした。

街中の喧噪にちょっと疲れてタスマニアの自然が恋しくなりました。
2025(R7).1 NO.5
タスマニアは夏ですが、クレイドルマウンテン国立公園の朝は冷えて、部屋の電気暖炉には火が入っていました。外を散策すると池にはもやがかかり気温が低いことが分かります。少し体操をして体を温めました。動物は夜行性のため朝はほとんど会うことはありませんでした。

この日は公園ハイキングでクレーター湖やマリオンズ展望台まで歩く予定です。快晴の天気で気持ちが高まりました。昨日と同じようにビジターセンターまで行ってシャトルバスに乗ります。ロニークリーク駐車場で降りてそこからハイキングとなりました。

快晴の青空の下、ボタングラスの草原に敷かれた木道を気持ちよく歩き始めます。本当に美しい公園の風景でした。しばらく歩くとガイドさんが「あっウォンバットがいますね」と知らせてくれました。指さすその方向を見ると草の影から大きな茶色のウォンバットが現れました。ハイキング中に見る初めてのウォンバットです。嬉しかったです。

草原を悠々と歩く大きなウォンバットの姿は本当に素敵でした。途中何かに驚いたのかタスマニアバンがすごい勢いで走って行きます。そして近くに来たウォンバットは大きくのっしのっしと歩いて貫禄がありました。楽しい時間でした。
草原のウォンバット 
道は草原を抜け樹林帯に入っていきます。木道も階段状になり少しきつくなりました。沿うように川が流れ小さい滝もありました。

しばらくマヌカの花が咲く中を進み、登りで汗をかくようになりました。岩山が間近にせまるようになると突然クレーター湖の淵に出ました。クレーター湖の鏡のような湖面には周囲の岩山や樹木が映り、神秘的にも感じる姿でした。

道はでこぼこ岩の道となり右手にクレーター湖を見て登ります。しばらくしてクレーター湖が大部下に見えるようになったところでなだらかな丘に出ました。ドヴ湖から上がってくる道とマリオンズ展望台から下ってくる道と私達が登ってきたクレーター湖から来る道の交差点になります。

ここで各自の体力に合わせたコース選択を行い、私はマリオンズ展望台に行く皆さんと先に進みました。ここからは傾斜が急になり、すれ違いもなかなか難しいくさり場も現れ、上り下りで人を待つため時間がかかります。

