アルマス広場でパレードが始まりました。不思議なお面をかぶった人達がたくさんいます。カラフルな民族衣装をまとい、手にはロープなどを持って踊ります。後ろからは打楽器と笛で賑やかに演奏をして盛り上げていました。


パレードの後方から大きなペナントが掲げられて来ました。地域のアイデンティティや伝統を表現するための重要なアイテムとして、また祭りの賑やかさを演出するために活用されています。ペナントにはベレンの処女王と書いてあるそうですが、カトリック布教の際の象徴とされた伝説の女性でした。

アルマス広場からプラテロス通りへ入ると白壁の建物が続きます。小さなお店やレストランの店が並び、散歩をしていても楽しい通りでした。

アトゥンルミヨク通りは十二角の石がある通りとして有名です。インカ時代の石垣は美しい積み上げられ方がされていました。スペイン統治時代の石垣も見ましたが、インカ時代の技術は失われていました。残念です。通りにはインカ王の服装をした方がいてお金を払うと一緒に写真撮影に応じてくれました。(^_^)

中央市場にも行ってみました。市民の主食であるチュータ・パンを始め、たくさんの品物が並んでいました。市場の外でも路上に店を広げている人達がたくさんいて活気ある生活が見られました。

2017(H29).1 NO.3


ペルー南東、アンデス山脈3400mにあるクスコの街へ移動しました。この富士山の山頂にも匹敵する空気の薄い高度は飛行機を降りたときからすぐに感じました。体が重いのです。特に街中で歩くとすぐに息切れを起こし、坂道を歩くと途中で止まって息を整えなくてはなりませんでした。ここで暮らす人達はこの高度に順応していると思うとすごいなと思いました。

クスコはケチュア語で「へそ」を意味します。インカ帝国の首都で、文化の中心であったところです。2015年現在クスコの人口は43万人と言いますが、現在でもペルーでは有数の都市の一つです。
300年ほど続いたインカ時代は1533年スペイン人ピザロの侵略によって突如崩壊しました。布教を名目にして財宝を奪う目的で侵入した少数の軍隊に闘うすべもなく皇帝は殺害され街は破壊されました。その後街にはインカ帝国支配のための教会や大学、司教区、支配者のための建築物が多数建てられました。

フランシスコ・ピザロ
クスコではインカ時代の巨大な石の壁が観光の目玉となっています。精巧に組み立てられた石垣は石と石の間にカミソリの刃一枚も入らないぴったりとした作りで有名です。インカの都は素晴らしい技術をもって作られていて、ところどころに見られる古いままの石垣は、インカ時代に作られた建築物の質の高さを際立たせていました。

クスコの街中では民族衣装をまとった女性達がいました。この民族衣装もスペイン統治時代の名残だそうです。山高帽に幅広のスカート、背中には風呂敷のような荷を背負い働き者の女性達という印象を持ちました。先住民族の誇りを持ってこの服装をしている人も多く、チョリータさんの愛称で呼ばれることもあります。


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