ナスカは砂漠地帯と山岳地帯の間にある盆地です。乾燥していて雨が降らないため地上に描かれた絵は長い間そのままに残ります。この描かれた絵はとても大きく地上からは発見できませんでした。1920年首都リマと南部アレキパを結ぶ航空定期航路が開設され、空から発見できたことでその不思議さが話題になりました。

この地上絵は紀元前後から800年頃のナスカ文明の遺産です。何故描かれたのかはいくつかの説があります。数多くある直線は夏至と冬至を知るものとして農耕に利用されたとの考えがあります。しかし多くありすぎて正しいかどうか分からなくなっているそうです。地上絵も同様にいくつかの説があります。

私達は用意されたセスナ機に乗り込み砂漠の風景を見ながら30分ほど飛行しました。すると最初に数え切れないほど長く伸びた直線が見え始めました。あらゆる方向に線が引かれ、幅の広いものや細いものいろいろあります。
そしていよいよ地上絵の上に来ました。初めに目にしたのは山の斜面に描かれた人形(ひとがた)でした。

宇宙人とも呼んでいた人形がくっきり見えます。昔読んだ本では宇宙人へのメッセージであると書かれていました。(^^;)
その後、ハチドリ、サル、コンドルとたくさんの地上絵が現れます。パイロットがセスナ機を旋回させながら「右 イヌ」「左 クモ」と片言の日本語で説明します。そのたびに地上には言葉通りの絵がくっきりと表れました。乗っている皆さんも夢中になってカメラを操作していましたが、中には気持が悪くなって大変だったという人もいました。


この地上絵は雨乞いのために描かれたという説が有力だそうです。その割には絵が残っていると言うことはたいして効果がなかったのかも知れませんね。(^_^;)
このナスカの地上絵がある場所には道路が1本通っています。その道路はなんと地上絵のトカゲのしっぽを横切ってしまい絵は切れているのでした。
現在では道路以外は立入が禁止されている場所ですが、その道路を作ったときにはトカゲに気がつかなかったのかな。もうトカゲのしっぽのように再生はしないのに。
2017(H29).1 NO.2

この日は3時半に起床、5時出発です。ねむい…。今日は世界遺産の地上絵をセスナ機に乗って見学しに行きます。ところが出発して間もなく観光バスが停車しました。エンジンの調子が悪いそうでバスを交換することになりました。バスが到着するまでしばらく待ちます。大丈夫かな?

やっと走り始めたバスは街を抜け郊外を走るようになりました。街中の景色とは大部様子が変わっています。途中空が曇ってきたなと思っていると渡った川には大量の水が流れています。濁りのある川幅は広く、こんなに雨が降るんだと感心しました。

ところがしばらく走るとまた砂漠のような土地になります。山も見えるようになりましたが、木や草は生えていません。道路には側溝もなく岩や土がむき出しでゴミも大部見られました。

バスは海岸線に沿って走ります。そのためか一気に濃い霧がかかり視界が悪くなることもありました。そんなに長い時間ではないのに気象状況や土地の様子がどんどん変わります。実際に体験しないと分からないことも多いですね。

10時頃にピスコ空港に到着しました。以外とと言ってはいけないのですが、きれいな空港でした。ここからセスナ機で出発します。


