モロッコでは飲酒が禁じられていますので、日本と同じように食事の際や休憩時(きゅうけいじ)にはお茶を飲む習慣があります。お客さんが来たときも近所のお友達が集まったときにもよく見られる光景だそうです。この旅行では一般家庭にお邪魔(じゃま)してお茶を振る舞っていただく機会がありました。





 旧市街付近の住宅は隣と壁がつながり団地のような作りになっていますが、窓は気がつかないほど小さな作りとなっていて鉄格子がはめられています。狭い通路を入っていくと頑丈(がんじょう)そうな扉(とびら)を開け奥様が迎えてくれました。
 家の中は二階もあり小さめの部屋がいくつにも分かれています。中央の居間の天井は明かり取りにもなっていて部屋の中は明るく感じました。応接用の部屋には15人ほどが座れるソファーが置かれ、家族親戚が集まったときにも使用されるそうです。壁にはタイルも使用され礼拝を行う場所もありました。



 振る舞われるお茶は「アッツァイ」といわれ、ご主人が給仕してくれる習慣となっているようです。緑茶にミント、砂糖を入れるミントティーでした。





 高い位置にポットをかかげ、お茶を落とすことにより空気を含ませてマイルドにするそうです。いただいたお茶はよいミントの香りのする甘いお茶でした。美味しかったです。
 モロッコのことを理解してもらうためにご自宅を開放しているご家族の皆さんに感謝しました。

        

      

                    
2019(H31).1 NO.2



 最近インスタ映えすると評判のシャウエンに行きました。現在は「青の町」として有名です。旧市街地(メディナ)の中は迷路のようになっており、青い世界で迷うことは不思議な魅力がありました。



 青い色になった理由はユダヤ教の神聖な色であるとか虫よけなどあるそうです。私はこの青色の材料が地元でとれる産物と考えていましたが、どうやらペンキのようでした。ペンキだとすると青い理由も最近のものなのかなとちょっと考えてしまうのでした。(^^;)



 ともあれ人気の観光地となったシャウエンにはたくさんの人が訪れてにぎわっています。
 私はここで布地に描かれた絵を買いました。値段交渉は私の楽しみですが、200MDH(1モロッコデリハム=12円)と若い店主は言います。1500円程度だろうと私は考え、100MDHと言うと130MDHと値下げしました。妻のアドバイスもあり結局100MDHで折り合って購入できました。
 良かったと思いながらふとガイドさんが説明してくれたモロッコとの賃金差についての説明を思い出しました。モロッコでは月収4万円ほどとのことでしたので日本が24万円ぐらいと考えると6倍の差があります。
 しまった。1200円で購入したと思っていたのですが、6倍すると7200円ではありませんか。彼は自分は素晴らしい絵描きであったと仲間に自慢(じまん)したことと思います。
(-_-;)