

マウナケア山の山頂は晴天が300日もあります。空気中の水蒸気が少ないことから乾燥もしています。またハワイの人口が少なく光の害が少ないことからこの山頂を借りて各国の天文台が設置されています。その数は11カ国、13天文台におよびます。日本の国立天文台が運営するすばる望遠鏡もその一つです。

山頂で夕陽が沈むのを十分楽しんでからオニズカ情報ステーションへ戻ります。星空観察は山頂ではできません。車のライトなど明るいものは天体観測の邪魔になるため、観光客は下に降りなくてはならないのです。私達はステーションで星空観察の時間を待ちました。ところが・・・。
夜になって気がついたことなのですが、夜空にはきれいで大きなお月様が出ているではありませんか。そうなのです、手元が見えるくらい明るすぎて星は等級の高いものしか観測できません。楽しみにしていたのに本当にがっかりしました。月の出ない頃に来れば良いのですが、仕事が休める時期はうまく合わないのでした。またどこかでチャレンジしようと心に決めて山を下るのでした。




ボート体験後ホテルに戻り、目が覚めるとお昼頃でした。食事をして今日はマウナケア山(4207m)に行きます。星空を見る目的のため時間がまだ早いのでヒロの街を見学しました。ハワイ島ではコナとヒロの街が大きく、ヒロは日系人が作った街として地元になじんだ懐かしさを感じさせます。雨も多くしっとりした雰囲気です。

マウナケアに向かう途中2800mにオニズカ情報センターがあります。ここは1986年スペースシャトル・チャレンジャー号の事故で亡くなったハワイ出身の日系人宇宙飛行士、エリソン・オニヅカさんを記念して名づけられました。

ここは国際天文学センターの一部で休憩施設や売店も兼ねており、ボランティアが開催する無料の天体観測に参加できます。高度順化も兼ねて1時間ほど休憩して山頂へ向かいました。各国の天文台が集まる山頂は独特の雰囲気があります。山頂では素晴らしいすばる望遠鏡の姿が見られました。


2009(H21).12 NO.5