興津宿~万沢宿 
  H28.12.8 約26km

   長峰三里



 太平洋から日本海へ!今度の目標は4街道を繋ぎ日本を縦断し、静岡県興津(おきつ)宿から新潟県上越高田宿までの行程です。明るい日差しの駿河湾を眺めてから出発しました。



 身延山道の碑があります。いよいよ旅立ちです。身延道は駿河国から身延山久遠寺を経て甲府へ至る全長約80kmの道です。戦国時代は甲斐の武田氏をはじめ徳川家康も使用した軍用路としてありました。近年は「身延詣」としての信仰の道でもありました。

 

 商店街を抜けると細い道となり、やがて山あいの道になりました。



 山沿いの家屋の裏手を街道は通ります。竹藪の中に道が通っていますが、いきなり猪の掘ったであろう穴が道のすぐ横にありました。先が思いやられました。





         

 
 
 天気は快晴。東寿禅院の横を通り山あいの道を進みます。



 しばらくすると千年大楠(くす)の神社、但沼(ただぬま)神社の大きなクスノキが見えてきました。近くに行くと高さ30mにおよぶ大きな楠は圧倒的な樹体でした。



 街道途中には富士山も見えて嬉しくなります。小さな集落には暖かい陽ざしがそそぎのんびりした気持になりました。





 しかし、山すそで身延道(長峰三里)の看板を見つけ予定外の道にとまどいました。これが古道だとすれば・・・時間は2時です。冬のことで山道で暗くなることも考えられましたが決心して行くことにしました。案の定、山に入ると荒れた道が続きます。これでいけるのか?鹿の踏み跡しか無い道とは言えないような道を進みます。



 鞍打場(くらうちば)の石碑がありました。織田、徳川の軍勢が武田を滅ぼす闘いのため通過した道で、ここで軍勢が休息を取ったところだそうです。



 陽が落ちる前になんとか山道を抜けることが出来ました。日が暮れて万沢(まんざわ)宿に着きほっとしました。




      

      



 

                                  


 
身延山道   NO.1