午後カレッツァ湖に少しの時間寄りました。ドロミテの標高1520mのエガ渓谷にある「ドロミテの宝石」と言われる湖です。湖面にはラテマール山と針葉樹林が映り、美しいたたずまいに思わずため息が出てしまいます。

でもツアーではたくさんいい場所を見せる日程のため、ここもゆっくり見られず残念でした。
バスは標高2239mのポルドイ峠に向かいます。雲は多いのですが雨はなんとか降らずに済んでいます。曲がりくねった道をぐいぐい高度を上げて行きました。

やがてロープウェイの駅が現れました。ボルドイ峠からサッソ・ポルドイ山頂駅(2950m)に向かうロープウェイでした。本当は山頂駅まで行ってみたかったのですが今回のツアーでは時間がありませんでした。今日は雲も架かっているので行っても景色は見られなかったよと自分を慰めるのでした。
(-_-;)

峠の通りは両側に山がそびえています。圧倒されるような岩肌が目の前にあるとドロミテ山塊の迫力が強く感じられます。道の脇にはまだ雪が多く残っており思わず雪玉を作ってしまうのは人間の習性でしょうか(^^;)

お店で珈琲を注文しました。外のテーブルで山を眺めながら飲むエスプレッソはとても濃いけれど、香りや味がしっかりしていて美味しかったです。
この日はコルティーナ・ダンペッツォの町で宿泊となりました。ここはドロミテ山麓にあり、1956年冬季オリンピックの中心となった町で現在はリゾート地になっています。

この日は夕食が各自で食べる日でした。私達は村のピザ専門店「ラ・ペルラ」に行きましたが予約で満席とのことです。

がっかり。あきらめて帰りかけたのですがテイクアウトはどうだろうと思い戻ってピザの注文をしたところ、私の残念そうな顔を見てかわいそうに思ってくれたのか席に座るようにお母さんが言ってくれました。「ありがとう」と日本語で言うと店ではありがとうという言葉が店員さん達の中で飛び交っていました。(^^;)
大喜びで妻を呼び戻し素敵な店内で美味しいビザを満喫しました。

2024(R6).6 NO.4
この日は雨の予報でしたが朝から晴れました。日差しの中をレノン高原列車に乗車します。

この鉄道は1907年オーストリアハンガリー帝国時代に開業しました。当時はボルツァーノの街から出発し、1000mもの高度差をラックレールという急勾配を運行する特殊な電気機関車が客車を押し上げて高原まで登りました。高原では機関車は切り離され単車両で運行していたそうです。現在は急勾配の所はロープウェイになり、高原列車として6.6kmを運行しています。

列車出発まで少し時間があったので朝日を浴びながら散歩しているとアルプスでは見ない動物に出会いました。

アルパカかリャマですが見分けがつきません(^^;) でもアルプスにはいない動物なのでここで飼われているのですね。
そしていよいよ高原列車がソプラ・ボルツァーノを出発します。雲のかかった高原の風景や樹林の中をゆっくり進んでいきます。

途中に牧場がありましたが、そこの看板に書かれた文字を見てびっくり!「WAGYUBEEF」(和牛ビーフ)と書かれているではありませんか。
和牛がイタリアのドロミテ地方で育てられているとは知りませんでした(^^;)

列車はコッラル駅に到着して短い高原列車の旅は終了しました。昼食はボルツァーノに戻って街中のレストランでした。どこの街もバスが入るには小さく、街の外にバスを止めて歩かなければなりません。この日は暑くなり日陰が恋しい歩きとなりました。

