村を出るときに振り返るとモニュメントのエルクの向こうにスキー場と周囲の山が見られました。感動した美しい風景でした。



 チェルビニアの村を少し下ったところにブルー湖があります。この小さな池のような湖は晴れていればマッターホルンの姿が映り、逆さマッターホルンが見られるとのことでした。でも今日は残念ながらその姿は見られませんでした。それでも雨は上がり、静かなたたずまいの湖は周囲の森や山を映し心が癒やされました。







 ブルー湖と名前がつけられているように水の碧さは神秘的です。手を水につけるとその冷たさが新鮮で、より湖に親しみを感じることができました。
 ここでは今、高山植物も花を咲かせ、雪解けとともに遅い春となっているのでした。散策は素敵な時間でした。



 この後、3時間を越える移動を経てミラノの街に戻りホテルで宿泊となりました。




          

      


                  
 2024(R6).6 NO.2 



 バス移動中から窓に雨粒が付くようになりました。雲はどんよりと重く、途中の川は水量が増し白濁しています。残念ですがこれではとても無理だなと車内には重い空気が漂いました。



 マッターホルンはイタリア名で「チェルビーノ(鹿の角)」と言われ、チェルビーノが眺望できるイタリアのスキーリゾートがチェルビニアです。リフトやゴンドラで3480mに位置するプラトー・ローザを越えるとスイスのツェルマットにもスキーで降りて行けるそうです。



 そのチェルビニアに着いてみるとやはり雨で傘を差して歩きます。周囲の山にはどんよりと雲がかかり低い山しか見られませんでした。この村のレストランで昼食となります。ところが食事が終わる頃に暑くなったと感じて窓の外を見るとなんと晴れ間が見えるではありませんか!あわてて少し上のスキー場へ急ぎます。そこにはあのマッターホルンの姿が大きく見えているではありませんか。



 山頂が見えるまであと一歩です。マッターホルンよ姿を見せてくれ!私は強く願い、時間ぎりぎりまで待ちました。しかしとうとう山頂は姿を現してくれませんでした。残念!でも後で人に聞くと山頂が一瞬見られた人もいたそうです。くやしさが込み上げました。



 晴れていればこんなマッターホルンが見られるそうです。本当にあと少しだったのですね(-_-;)
 スイス側で見たマッターホルンは鋭くとがった斧のような山容でしたが、イタリア側ではごつごつした無骨な山容でした。その違いを知れただけでも価値があったと思います。