イタリアアルプス東部、イタリアとオーストリア国境付近に広がる山岳地帯がドロミテ山塊です。2006年6月に世界遺産登録されました。

アフリカの砂漠が太古海だったと知りびっくりしたことがありますが、ここドロミテ山塊も海が隆起して山となりました。珊瑚や貝殻が堆積してできた地質は炭酸マグネシウムの含有量が多い石灰石でできています。フランスの地質学者ドロミューが研究し発見したことからその地質はドロマイトと名付けられ、この土地はドロミテと呼ばれる様になったそうです。
氷河期には高さ2000mの氷河に覆われ、浸食された山は深い谷に分断され山塊になりました。

昨日はモンブラン近くの町アオスタに宿泊し、今日はエントレヴィスというモンブランを観光できるロープウェイ乗り場に向かいました。ここまで来ると山が近くバスは曲がりくねった道を登って行きます。あいにく乗り場に着くと雨となりました。ロープウェイが標高3466mのエルブロンネ展望台へ着く頃には雲の中に入ってしまいました。残念(-_-;)

あきらめの悪い私はカッパや防寒着を着て足元が凍り、雨や時に雪の降る展望台最上部で時間の限り待ちました。ときどき雲が流れ合間に近くの山並みが見られましたが、モンブランはとうとう見ることができませんでした。
帰りがけに見た駅構内に貼ってあるモンブランの写真はとても素敵でした。

ロープウェイを降りると雨は上がっていました。これから先も山の上ではこんな天気なんだろうかと先行きに不安を感じつつ、次の見学地マッターホルンが見えるチェルビニアに向かうのでした。
2024(R6).6 NO.1

コロナの影響も少なくなったことでようやく海外旅行に行く決心をしました。でもこの間に世界の状況は大きく変わってしまいました。成田空港を出発した飛行機は新潟上空で向きを韓国方向に向けました。北朝鮮を避けたあと飛行経路はエベレスト上空からカスピ海を横切り、黒海のトルコ側を通過し大きく北に向きを変えてポーランドのワルシャワ空港に向かったのです。

黒海を通過するときには戦争の不安も頭をよぎりました。疲れたのは長時間の飛行によるものだけではなかったようです。ワルシャワで乗り継ぎをしてイタリアのミラノ空港に朝10時頃到着しました。ほっとしました。

今回の旅行の天気は初日晴れ以外はすべて雨が降る予報でした。カッパや傘、換えの靴など仕方がありませんが荷物は多くなりました。せめてこの日は楽しもうと思いました。
ミラノ北部のコモ湖に到着です。湖のまわりにたくさんのお店や別荘が建ち並んでいます。この日から学生達は学期末の長期休暇に入ったため道路など若い子達が楽しそうにあふれています。

昼食後、観光船による湖のクルーズがありました。歩いていると汗ばむような陽気で、船が動くと風がとても爽やかで気持ちよかったです。コモ湖は著名人の別荘や映画007、オーシャンズ11、スターウォーズの撮影も行われた高級別荘地だそうです。たくさんの名前を紹介されました。覚えきれません(^^;)

