
2016(H28).1 No.5
この日はダンコ島に上陸、ゼンツーペンギンの大コロニーを見ました。何よりもすごい数の鳴き声、ペンギンは餌を取りに行って帰ってくると自分の相手を探すのに声を聞き分けるといいます。それぞれが声を聞かせるために大声で鳴くので騒音のような状況になってしまうのですね。そしてもう一つ糞の臭いのすごさには参りました。(^_^;)

コロニー
南極海に飛び込む!
最終日に近くなった日の夕方、南極海への飛び込みプログラムがありました。もちろん希望者のみですが、私は希望をしました。部屋に戻り水着に着替え、部屋のガウンを羽織って集まりました。参加する人達はみなハイテンションになっています

待っている間みんなでダンスをしていました。そして一人一人呼ばれて側面の階段下ボート乗り場まで降ります。腰にロープを結わえて準備OK。どきどきです。ツアー仲間から頑張れと声がかかります。さあいくぞ!
飛び込んでも気持ちが高ぶっているせいか冷たさや寒さを感じませんでした。しかし水から上がって部屋に戻りシャワーを浴びようとした時、身体中が赤くなっていることに気がつきました。やっぱり冷たいのですね。南極だから。(^_^;)
仲間からは日本代表としてよく飛び込んだとお褒(ほ)めの言葉をいただきましたが、飛び込み証明書が後ほど船医から出ました。それには英語でこう書かれていました。
「背筋がゾッとするような氷で満たされた南極大陸の海に誰が自ら進んで飛び込むか。
私達はこれ程の勇気(だけでなくて並みはずれて、比較できない愚かさ-おろかさ-)を持つあなたの「英雄的素質」を私達の基準に基づき厳粛(げんしゅく)に認めます。私達の船医はあなたの正気が一時的に損失したという確認をしました。
この証明書を持つ人は南極海水泳クラブの主要メンバーと考えます。
2016年1月24日
遠征チーム 船医 ライアン
遠征チーム リーダー ウッデイ」
ありがとうございました。(^_^)v

クレイジーハット
コンテスト!

一度夕食が外デッキでの焼肉パーティーとなりました。空は快晴。日がまだ高いので明るく、南極の景色を見ながらの食事はとてもステキでした。このパーティーはクレイジーハットコンテストも兼ねていて、みんな思い思いのデザインで帽子を作りそれをかぶったまま食事をします。日本人チームは熱心で愛嬌のある帽子を作りました。


しかしさすがに南極です。暖かい料理はすぐに冷めてしまいしばらくすると冷たくて食べられなくなってしまうのです。早めに食べられるだけ食べて終了しました。この日は夕焼けを見たり、月がきれいだったので夜の景色を見て楽しみました。


翌日のボートクルーズでもハプニングがありました。オキアミを発見したときのことです。南極だからオキアミは普通にいるでしょうと思っていたのですが、スタッフ達はここでも発見に興奮しています。オキアミは夜になって海面近くに浮上しプランクトンを補食するのだそうです。昼間に見られるのはとても珍しいことだそうです。
この日のドライバーはプロカメラマンのウラジミールでしたが、彼は発見と同時にボートを止め水中カメラを取り出すと素手で水の中の撮影を始めました。ところがよほど冷たかったのでしょう。顔がゆがんでいます。水から手を上げたときには本当に痛そうにしていました。

オキアミ 

ヒョウアザラシ 
