今回の訪問地、湯之谷村の名前は2004年周辺の市町村と合併し魚沼市となって消滅しました。いまは学校名などにその名残があります。ここにある大湯温泉は江戸時代に銀山道中の宿場として栄えました。戦国武将も多く訪れたそうです。近年は奥只見ダムの建設を機に隆盛となりました。その後バブル期が終了すると訪れる人の数は減少していきました。



 現在は自然豊かな温泉地としてスキーや奥只見湖観光、尾瀬湿原へのアクセスもできる場所としてあります。
 大湯温泉に泊まった翌朝に周辺を散策してみました。朝日が昇ると付近の田んぼの畦からは湯気が立ち上り、水芭蕉の花も咲き誇っていました。





 翌日から大湯温泉を起点として長岡市や海沿いの出雲崎など回ってみました。海岸沿いに良寛堂がありました。良寛さんは江戸時代後期の僧ですぐれた漢詩や和歌の才能があったそうです。子供が好きで、いたずら子ども達が良寛さまにかくれんぼをしようとさそい皆で帰ってしまった後もひとりで薪小屋に隠れていたというお話は有名です。



 越後松代には棚田群があります。この旅の最後に星峠の棚田に寄りました。十日町市の人気のある棚田です。大小200枚もの田んぼが山あいに段々と並んでいます。この日は天気が良くきれいに見られましたが、時には雲海も発生するそうです。見られたら素敵でしょうね。



 ドライブした道にはカモシカが顔を見せたり、周囲には雪の残る場所が見られたり様々な自然の姿が見られた新潟の春でした。




  

        






                        
  2022.5

  
 令和4年5月、以前友人に話を聞いていた新潟県魚沼市の旧湯之谷村を訪れました。ここは豪雪地帯で5mもの雪で電柱の上の方だけが見られるような積雪もあったそうです。現在でも冬に降った大量の雪を保存して雪室(ゆきむろ)として酒の貯蔵に使っている酒造もありました。





 関越自動車道を降りて旧塩沢宿に入りました。江戸と越後を結ぶ三国街道沿いの宿場として栄えたところです。中心の牧之通りには昔の様子が分かる建物が建ち並び宿場町の雰囲気が楽しめます。



 ここで昼食をとり、越後三山のひとつ八海山に向かいました。八海山はロープウェイが運航されており、手軽に八海山の登山や周囲の景色を眺める観光の場所として利用できます。冬はスキー場としても人気があります。



 ロープウェイ終点の展望台には5月だというのにまだ雪が大量に残っており、ひんやりと涼しかったです。でも「辛夷(こぶし)」の花が咲いていたり、「ふきのとう」が芽吹いているなど春がそこまで来ていました。心が浮かれます。



 山から下りたところに「カタクリ」の群生地がありました。一面ピンクの可憐な花が満開となっていて思わず声を上げてしまいます。素敵な光景の中でしばらく散策を楽しみました。