H27(2015).6  

太平洋の夕陽に感動!



 翌日は父島の山あいの自然保護区に入りました。保護区に入るにはガイドさんが必要で入口では泥を落としたり環境に配慮する約束がありました。ここでは絶滅危惧種のアカガシラカラスハトをさがしました。残念ながら見ることはできませんでしたが多くの蝶や鳥、大型の植物を説明してもらい小笠原の自然の素晴らしさを感じることができました。



 午後はカヤックに乗り川で練習後、海に出ました。強風で沖には出ることができませんでしたが良い経験になりました。



 この日は夕食後に前日見られなかった海亀の産卵を見るために海岸へ行きました。浜に出たとたん海亀と出会ってしまい、向こうもビックリしたようで海に帰ってしまいました。なんだか申し訳ないような気がしました。
 その後も2匹を見つけたのですが場所が気に入らなかったのか動き回って海に入ってしまいました。仕方なく海岸に座っていると、今度は目の前に上陸してしまいました。身体を動かすとまた帰ってしまうので岩のように動かずにいると、海亀は私の1m横を大きな身体を這わせて上がっていきました。
 大きな息づかいが聞こえ何度も休みます。じっとしていると後の松林の中で穴を掘っているようです。2時間もしたでしょうか海洋研究センターの方が見回りに来て、ずっと待っていた私を呼んで産卵の様子をライトで照らして見せてくれました。薄いピンクのピンポン大の卵がたくさん見られ本当に感動しました。

   

 翌日はボートで立入人数が制限されている南島へ上陸しました。美しい入り江や砂浜に感動しました。その後のシュノーケリングではイルカのそばで泳ぐこともでき、本当に素晴らしい経験ができました。



 小笠原を去る日の朝、展望台まで登ったところ急なスコールがありびしょ濡れになりましたが、これも南国ならではの経験として楽しかったです。こんな父島には空港がありません。訪れるにはかなりの時間も必要です。そのことで守られている自然もあります。島の人達の利便を考えれば空港も必要ですが、自然を守りながら楽しめる小笠原諸島の未来を多くの人が検討することも必要だと思いました。

            
世界遺産
小笠原父島
 自然との出会い!


 ゆりかもめ竹芝駅を降りるとそこが小笠原海運ターミナルでした。南極への準備旅行、これから25時間の船旅を経験するのです。南極のドレーク海峡は荒れることで有名。その時間をどう過ごすかの経験をする場として小笠原を選びました。



 この旅行ではせっかく小笠原父島に行くのでシーカヤック、シュノーケルを楽しもうと計画しました。海に入るので身体の鍛え直しも必要と判断し、1kmを泳ぐ目標を立てプールでの練習をしました。ところがあまり身体を動かしてなかったので最初は本当に辛かったです。それでも4回ほど泳ぐと以前の感覚が戻ってきて25分もかかりましたが泳ぎ切れるようになりました。
 シュノーケルは横須賀の観音崎に行き練習もしましたが、時期が早すぎて寒かったです。しかし寒いと身体に起こる不調も経験できたことは良かったと思います。またきつい環境にも慣れようと船は2等船室、宿は一番安い民宿を選びました。
 出港し東京湾を出ると船は少し揺れ始めました。酔い止めのためにも食事はしっかり食べるようとこころがけました。夜は冷房が効いて寒かったことや船のエンジン音がごうごうと聞こえて最初は眠れませんでしたが、いつの間にか朝となっていました。



 それでもさすがに25時間は長く、途中島も見えない所では鳥や魚をさがして過ごしていました。夜はデッキが閉鎖されテレビを見るか寝ることしかできませんでした。ようやく父島諸島が見えてきたときには本当に嬉しかったです。碧い海、緑の鮮やかな島、父島にやっと着いたのです。
 11時父島に着くとすぐにバイクを借り、民宿でシュノーケルの用意をして出発しました。すぐ近くで昼食としましたが、島寿司のづけの鮪(まぐろ)がとても美味しかったです。



 今日はコペペ海岸でシュノーケリングをしてみました。海はきれいでたくさんの魚や珊瑚が見られ楽しかったです。その後、島を一周して夕陽がきれいなウェザーステーションで夕陽が沈むのを眺めました。ここは島を出るまで何回も来ることになるお気に入りの場所となりました。