
最終日、バンクーバーへ向かう途中にモレーン・レイクに寄りました。ここもまた美しい湖で背後に連なる山々はテンピークスと呼ばれ、20カナダドルの絵柄にもなった場所です。

その近くの岩場ではリスでしょうか、活発に動き回っていました。

大自然はときどきびっくりするような景色を生むことがあります。ヨーホー国立公園のキッキング・ホース・リバーには水が岩に穴を開けてしまったナチュラル・ブリッジがありました。くずれる危険もある岩場ですが、他の国の観光客がそこで写真を撮っていて私達のガイドさんは大きな声で注意していました。

バンクーバーの街に帰ってきました。ここは人口246万人、カナダ第3位の港湾都市です。高いビルが建ち並び、港には水上の家なども見られてめずらしかったです。

ここでは公園に行くときにバスやタクシーを利用しました。偶然ですがバンフの町でバスに乗った時、ドライバーが日本人でした。ここバンクーバーで乗ったバスも日本人のドライバーだったのでカナダには日本人が多いのかと聞いてみると、カナダには日本人だけでなく多くの外国人が住んでいてとても住みやすい国だということでした。

カナダは白人のイメージが強かった私ですが思い出してみるとレストランには先住民系の人、タクシードライバーはターバンを巻いたインド系の人、市場を歩くと本当に異なる人種の人達が生活しているのでした。
2017年モントリオールの旗には先住民族のマークが取り入れられる予定だそうです。カナダの文化は多文化主義とも言われます。それぞれの文化が影響し合ってカナダが形作られているのでしょう。旅行しやすい国だと思ったのもそのせいかも知れません。
また言語も英語、フランス語の両方が公用語になっています。独立問題などもあるそうですが違う文化を認め合えるカナダであって欲しいなと私は思いました。
H28(2016).6 NO.4
翌朝散歩をしていると3頭の大きな鹿エルクに出会いました。町の近くなのに動物たちが自然にそこで暮らしています。バンフの人々がどのように自然とのつきあい方をしているかが感じられました。

周辺は自然保護区として指定され、カナダ最初の国立公園となりました。町の近くをボウ川が流れ、ここではアメリカ西部劇「帰らざる河」のロケ地として有名です。マリリン・モンローやロバート・ミッチャムがボー川の急流を下るシーンが撮影されました。

その近くからはフェアモント・バンフ・スプリングス・ホテルが雄大な美しい背景と共に見られます。

この日はサルフィー山ゴンドラに乗って山頂まで行きました。途中ボウ川には急流を下っていくボートが見られ、緑の中の青い川を下っていく様子はとても素敵でうらやましく思いました。

山頂からはバンフの町が一望できます。自然の中で暮らす人達の様子が感じられました。

しかし、自然の中で暮らす大変さもあります。冬は最低気温が-50度を超えたこともあるそうですし、川のそばの公衆電話が熊によって壊されたこともあるそうです。なかなか大変ですね。
