赤い渓谷 

 バスは水の存在を感じない砂漠のような平原の道路を走ります。先に見たダムの水はこの土地のどこから来るんだろうと不思議に思いました。でもアンテロープ・キャニオンのように水が作り出した谷があることから雨が降り出したらものすごい量が降るんだろうなと想像しました。



 ザイオン国立公園に向かう途中でカナブの町のレストランに寄りました。ここで昼食となります。



 食事を終えて店の中を見ているときに銃を見つけました。古いものですがどうやら本物でした。西部劇に出てくるような銃は誰がどんな風に使っていたんだろうと考えてしまいました。持ってみるとずっしりと重かったです。
 ガイドさんは銃は生命と財産を守り間違った国家を作ろうとするやからと戦うため必要だと説明してくれました。でも年間13000人を越える犠牲者、そのうち子供は約750人も出てしまう社会はどうなのかなと考えてしまいます。



 バスはザイオン国立公園の中を走ります。赤い山々や重なり合う岩山は大昔ここが隆起してできました。ザイオン国立公園は人気のある公園だそうで、岩山や渓谷を散策することが人気のツアーだそうです。赤い渓谷が有名ですが残念ながら今回は見られませんでした。



 園内ではヤギを見ました。野生のヤギなんでしょうか?過酷な岩山に生きる姿に感心しました。



 連結バスに出会いました。園内ではこのバスに乗って観光をする人も多いとのことでした。1日ゆっくりと見学をしてみたいなあ。



           

              
                        
   H27(2015).7  NO.6


  流れる水の造形

 グランド・キャニオン見学後、ペイジの町で宿泊しました。砂漠の中にできた町です。早朝に散歩に出てみると家の庭には緑の美しい芝があり、背の高い木々が青々とした葉を茂らしています。



 砂漠の町なのにどうして?答えはダムでした。砂漠に流れる川をせき止めてその水を利用して作った町でした。グレンキャニオンダムを見学して人の力はすごいなと感心しました。



 アンテロープ・キャニオンはナバホの言葉でツェー・ビガニリニ「水の流れる場所」と言います。見学場所まではトラックで砂漠を走りますが、先行する車がいるとそのホコリのすごいこと。この土地はナバホ族の居留地となっていて、ナバホのガイドさんが案内してくれました。



 岩山を細い水流が何万年の歳月を掛けて削った峡谷は、美しい縞模様の壁になっていて上の隙間から光が差し込むと幻想的な光景が広がります。思わず声を上げてしまいました。







 素晴らしい光景に感動した時間でした。