
文化の継承
さらにポリネシアの人々は近代化を望み、便利な生活をどんどん取り入れています。日本もそうであったように昔の生活や道具など文化が失われつつあります。ハワイではアロハシャツを着ているのは観光に携わる人か観光客がほとんどだそうです。
地元の人はTシャツかファッショナブルなシャツを着ています。このように各島々から失われつつある踊りなどの文化は、このポリネシアカルチャーセンターで受け継がれています。島のお年寄りが学生に太鼓のたたき方を指導している場面を見ました。学生も真剣です。文化は若者達に吸収されていきます。

夜のショーのために学生達が集まってきました。彼らがステージに出て行く通路の天井にプラカードがかかっています。「プロとして誇りを持ち最善を尽くせ」と書いてあります。彼等は島の文化の継承者として全力で舞台に立つのです。

そのショーは感動的な素晴らしいものでした。



ポリネシアと言う言葉を知っていますか?ハワイ諸島を北の頂点にイースター島、ニュージーランドを結ぶ三角形に入る太平洋にある島々を示す言葉です。主な島としてハワイ、フィジー、マルケサス、タヒチ、トンガ、イースター島、サモア、ニュージーランドがあります。

これらポリネシアの文化を紹介するテーマパークがオアフ島にあります。ポリネシアカルチャーセンターといいますが、このテーマパークの大きな特徴はパークの隣にあるブリガムヤング大学と提携して運営されていることです。
わかりやすく言うと、それぞれの島の踊りを踊るダンサーはすべて学生です。園内を案内するガイドも学生です。受付や売店の店員、レストランのシェフ、ウェイターも学生です。大人はそれぞれを指導する人が少数いるだけです。パークはこれら学生のスタッフにより大きな利益を得ていますが、実は学生にとっても大きな利益が生まれます。

パークは収益の中から多額の奨学金を学生のために大学に寄付します。アメリカの学生は多くが学費や生活費をアルバイトで稼いだり、優秀な人は奨学金をもらって勉強を続けています。パークは学生の生活や学業を支援していることになります。

2008(H20).8 NO.3