男子跳馬の演技は柏木寅冶選手です。柏木選手は相模原市にあるSRC体操クラブ出身の選手です。市立船橋高校の伊澤先生が紹介をしてくれました。柏木選手は跳馬を得意とし、つき手の入ったすごく雄大な演技をしてくれます。少し緊張しているので皆さんで応援してあげて下さい。伊澤先生の合図で会場から大きな声で「ガンバ!」の声援がかかりました。 演技は雄大な2回半ひねりのドゥリッグスでしたが着地が乱れて本人も苦笑いですみませんと手を合わせていました。みなさん笑顔で拍手をしてました。
 次の演技者は新体操女子、全日本学生選手権大会個人総合2連覇の三上真穂選手です。三上選手は世界大会でも活躍する日本代表選手です。紹介は小野田先生です。最近のルールでは回る,跳ぶ,投げる、アクロバット要素をこなすなどたくさんのことを行わなければならなくなっています。三上選手は新体操本来の自然運動が素晴らしいのですが、現在のルールにも対応している素晴らしい選手です。三上真穂の世界に入った演技は私も大好きです。
 演技は柔らかでゆっくり動いているようなのですが、ボールはほとんど止まっていません。美しい身体の動きにボールが舞っているような人とボールの一体化した美しさが連続します。ミスも無く、ため息が出る素晴らしい感動的な演技でした。たくさんの拍手がありました。 
 次の段違い平行棒の演技は相模原市ジョイスポーツクラブの上田花恋選手です。神奈川県とらい体操クラブの河崎真理菜選手の急病のため急遽出演することになりました。しかし全日本ジュニア段違い平行棒8位、神奈川県ジュニアでは個人総合優勝の力を持っています。紹介は山田勝昭先生です。小学生の時にこのような場を与えて頂き感謝しています。力の必要な種目ですが、まだ小学生なので基本を中心とした演技を今日は行います。 
 演技はけ上がりからシタルダー、そして倒立、ひとつ一つがきちんと決まっていきます。移行やツイストもきれいな姿勢でできました。2回宙返りの着地で一歩下がりましたが正確な演技に拍手がたくさんありました。演技が終了すると山田先生が上田選手の腕を高く上げて観客の拍手に応えてくれました。東京オリンピックに出られるように頑張りますと話してくれました。
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 次はトランポリンの演技です。演技者は菅原正視選手です。川崎市大会2位、全日本選手権大会にも出場しました。紹介は神奈川県トランポリン協会の永田敏雄先生です。トランポリンは10種類のジャンプを続けて行い2回の得点で決勝進出を競います。菅原君は少し気が弱く顔に出てしまいますが大丈夫かな?と本人や会場の空気を和ませてくれました。
 
演技は予備ジャンプから始まります。しかし2本目を跳んだところで位置がずれて中断してしまいました。再開するときに「ガンバ!」の声がかかります。今度は10本までいきましたが、最後の一本で着地がずれ失敗してしまいました。本人は手で顔を覆い、深々と頭を下げました。でも会場からは暖かい大きな拍手がありました。
 次は体操競技です。演技者は市立船橋高校の湯浅賢哉選手です。インターハイ個人総合6位、ユースオリンピック7位の実力です。演技は最近テレビでも紹介された鞍馬の演技です。伊澤先生の紹介です。湯浅選手は美しい体操をします。足のつま先まできれいに伸びた質の高い旋回、交差技では足が大きく開き雄大さにも注目して欲しいと思います。失敗しやすい種目ですが彼はしっかりやってくれます。とプレッシャーをかけました。
 演技は大きな交差から旋回に移ります。美しい線を保ったまま片方のポメル上をくるくる回転していきます。そして端から端までの前移動、後移動、最後は倒立に持ち上げて着地。自分でも会心の演技だったのでしょう。思わずガッツポーズが出ました。素晴らしい演技に会場からは感心の声が上がり、大きな拍手がありました。
 
 さあ次は新体操男子のスティックの演技です。演技者は国士舘大学の佐能諒一選手です。全日本学生選手権大会で個人総合優勝の実力者です。山田先生が拍手をするのはどのような瞬間なのか説明してくれました。技が決まった瞬間やかっこいいなと思ったときに拍手をして下さいとのことでした。佐能選手は表現力を持った選手で、今日は新しい演技構成で皆さんに見てもらいます。
 演技は柔らかな動きから始まり、すぐにスピードのあるスティックさばきになりました。身体の周りをスティックがくるくる回っていきます。スティックを投げ上げて宙返りをするとその場所にスティックが降りてきて手のひらにぴたりと収まります。拍手をする間も無く演技が続き、あっという間に終了してしまいました。見応えのある演技でした。