レポートNO.8

 今度はトランポリンの演技です。演技の解説は神奈川県トランポリン協会の永田敏雄理事長です。トランポリンは日本体操協会に所属し、シドニーオリンピックから正式種目となった競技です。シングル、シンクロナイズド、ダブルミニトランポリンの3種目があり、演技には第1演技と第2演技があります。体操競技の規定・自由と同じように行われますとのお話がありました。

 石川選手が演技を始める前にワールドカップの失敗談などを永田理事長が披露して会場を和ませてくれました。

 石川選手の予備ジャンプはさらに大きく、観客が天井を見上げる程でした。いきなり前方の3回宙返りを行うと観客から拍手がわき起こりました。繰り広げられる技はどれも素晴らしく、伸身の2回宙返り3回ひねりなど余裕を持って行ってくれました。演技が終了すると観客の皆さんはワールドカップ第3位を納得できた表情で、素晴らしい演技に満足していました。

 最終演技者は石川秀康選手です。早稲田大学トランポリン同好会に所属し、ワールドカップ ベルギー大会 シンクロナイズド第3位、東日本トランポリン選手権大会 個人Aクラス優勝という成績をお持ちです。

 次の演技者は女子の森ひかる選手です。小学校の4年生ですが、足立フリーエアースポーツクラブに所属され、全日本ジュニア低学年女子の部で優勝。全日本トーナメント9〜10歳の部優勝という成績をお持ちです。

 3人の演技が終了すると花束を受け取り、それぞれ今後の目標をお話ししてくれました。森選手はオリンピックに出てメダルを取ることだそうです。横田選手は全日本選手権で自己ベストを出し、ワールドカップの出場権を得ることですとお話ししてくれました。最後に石川選手がワールドカップで世界でしか得られない経験ができたので、来年も世界で戦って良い演技を目指したいという気持ちを述べてくれました。

 森選手は美しい線のジャンプから前方2回宙返り、後方2回宙返り、ひねりなどを加え、背中でも弾んだりして観客をびっくりさせました。かわいい子の大胆な演技に拍手がたくさんありました。
 トランポリンから降りると、緊張が解けたのかほっとした顔で四つんばいでエバーマットの上を戻って来る様子がありました。お疲れ様でした。

 横田雄帆選手は早稲田大学のトランポリン同好会に所属し、東日本トランポリン競技選手権大会シンクロナイズドAクラス優勝の成績をお持ちです。
 最初の演技者として緊張気味でしたが、大きな予備ジャンプから始まった演技はゆったりとした回転を伴ったジャンプで始まり、最後の2本は前方の2回宙返りに複数のひねりが加わったものでした。オーという感嘆の声が会場から聞こえました。