演技終了後に具志堅先生が内村選手にインタビューをしてくれました。内村選手は「世界のタイトルをとることは大変だと感じました。今回金メダルを取れたことは自信になったし、今後の体操人生にも大きく関わってくるんだと思いました。このような大会で結果が出せるのも応援をしてくれる皆さんのおかげなのでこれからも応援お願いします。」とお話ししてくれました。最後に具志堅先生が「彼もお話がうまくなりました。体操と同じように成長しています」とお話しされ会場は暖かい笑いで包まれました。

 今度はめずらしい体操の紹介です。アクロ体操ミックスペアの演技です
日本体操協会にも位置づけられている体操で、演技の種類もお二人の演技以外に男子フォー(4人)や男子ペア、女子ペア、女子トリオ(3人)の5種類があります。その中でバランス演技とテンポ演技があります。今日はミックスペアのバランス演技を行ってもらいました。

 演技者は磯前方章選手と吉田友子選手です。磯前選手は世界大会に日本代表として8回参加しています。吉田選手は高校時代には新体操インターハイ、選抜大会で優勝、その後ダブルダッチの大会で優勝されるなど多彩な活躍をされています。

 演技は静かに始まり、両手の上での倒立や片手の上での片足バランスなどはらはらドキドキするような演技が音楽に合わせて進行しました。終了後のお話では日本ではなかなか見ることの出来ない貴重な体操で中村JAPANの演技にも使用しています。今後体操をやっている選手も興味があったら是非参加して下さいとのコメントがありました。

レポートNO.7

 さあ大貫友梨亜選手の登場です。日高舞さんが都合で参加できなくなったための出演でしたが、世界選手権大会日本代表、全日本選手権大会個人総合2位など日高さんに遜色ない経歴の選手です。体の柔らかさと優れたジャンプ力を合わせ持っていると長谷川先生より紹介がありました。またロープが棒状に見えるように操作することも見所とのことでした。大貫選手は演技が始まるとスピード感あふれるロープ操作、高いジャンプ、回転力のあるターンなど優雅な演技を十分アピールしてくれました。

 大変大変お待たせしましたと具志堅先生が内村航平選手の登場を紹介してくれました。内村航平選手は先日行われた世界体操選手権大会で個人総合優勝、金メダルを獲得されました。北京オリンピックでも団体・個人共に銀メダルなど日本体操界だけでなく、世界体操界でもトップレベルで活躍している選手です。

具志堅先生は吊り輪の勝負は決めの勝負と言われるので、今日は十字懸垂や動から静への倒立を決めることができるかとプレッシャーをかけます。さらに着地も止まるか見て下さいと内村選手にプレッシャーをかけたことで、会場から笑いが起こりました。本人も苦笑いをしていました。

しかしさすがに金メダリストの演技です。美しい姿勢の上水平、十字懸垂、倒立と次々に決めていきます。そしてフィニッシュの新月面宙返りの着地はぴたりと止まりました。会場から割れんばかりの拍手がわき起こりました。本人も満足そうでした。