レポートNO.6

 跳馬の演技は佐藤巧選手です。当初の予定では山室光史選手が演技をする予定でしたが、怪我のため急遽出演することになりました。しかしその実力は日本でもトップクラスの選手なのです。

具志堅先生が一瞬のうちに終わりますからよそ見しないようにとお話ししたため、会場は全員が集中して見ています。跳び方はドゥリッグスでした。2回半ひねりの大きな跳躍に会場からオーという声が響きました。練習でも出ないようないい演技でしたと本人が話してくれました。

 ゆかを得意とし、スピードのあるタンブリング、ジャンプを見て下さいと塩山コーチから説明がありました。演技は切れ味鋭いタンブリングがビシビシと音が聞こえるぐらいしっかり決まっていきます。つま先まできれいに伸びた線の美しいジャンプを見せてくれ、演技が終わると会場から大きな拍手がわき起こりました。

 女子ゆかの演技は朝日生命体操クラブの大島杏子選手です。北京オリンピック団体5位、NHK杯個人総合4位など素晴らしい成績をお持ちです。先日の世界選手権大会にも日本代表として参加しました。

 次は新体操男子個人、鈴木駿平選手のリングの演技です。出演予定だった篠原良太選手がインフルエンザにかかってしまったため演技会直前に出演が決まりました。準備が十分出来なかったのではないかと思いますが、リングを得意としていると山田先生から説明がありました。演技は柔らかな動きの中でリングがくるくると腕で回ったり、投げ上げたリングがピタッと手に収まります。宙返りをしていてもリングがまわっている様子に観客の皆さんはホーと感心していました。演技後には息を切らしながら、今よりもっといい演技が出来るように頑張りますと答えてくれました。