平行棒の演技は出口諒財選手です。10歳から体操を始めました。解説の具志堅先生から過去世界選手権大会やオリンピックの個人総合優勝者はほとんどこの種目が得意です。出口選手もこの平行棒が得意ですとお話してくれました。

 さあ新体操男子最後の演技者となります。ロープの演技者は田中透選手です。全日本選手権大会ではこの種目で6位に入賞しました。山田監督から男子は力強い演技が必要で、見所はすばやいロープの動き、強い決めの動作であることをお話しされました。田中選手はロープの流れが非常に良く、演技中ロープの動きが止まることなく操作されています。難度の高い演技ですがしっかりと演技をしてくれると思いますとのことでした。

 演技は素晴らしいスピードでロープが的確に操作されていきます。目に見えない位早いロープを振り回しても、投げ上げてもきちんと手に収まり演技が流れるように続いていきます。いよいよ終盤と思ったその時、ロープの片側が落ちてしまいました。演技が終了した時、そのポーズのまま田中君は頭をゆかにつけて悔しがっていました。
レポートNO.10
 長谷川先生の解説です。新体操の国際名はリズミック ジムナスティックといってリズムや音楽を大切にします。音楽に合わせて女性らしく美しく、また音楽の性格にあった動きを選ばなければいけません。音楽に合わせて踊ってもらいたいと思います。このボールの演技は柔軟性の見られる演技です。中津選手は背中とお尻にボールを挟んで動く演技がいくつか入っています。流れを止めずボールを操作し柔軟性を見せてくれると思います。

 演技は倒立から棒下宙返りひねり倒立や後方車輪から2回宙返りをするE難度のべーレという技が続きます。最後の着地は屈伸の後方2回宙返りがぴたりと止まりました。
 その後具志堅先生がインタビューアに早変わりしてくれました。出口選手はこんなに大勢の前で演技することはあまり無いので、緊張してちょっと失敗しちゃったんですけど失敗を見せないように演技できて良かったです。と話しみんな笑っていました。
 また今大学2年生ですが3年後のロンドンオリンピックでは金メダルが取れるように頑張りますので応援よろしくお願いしますとお話してくれました。

 お話ではミスが目立っていい演技を皆さんにお見せできなかったことがかなり悔しいです。男子新体操は試合数が少なく年間に3回しかありません。そんなにチャンスが少ない中でみんないっぱい練習しています。今日の演技会では大勢の皆さんに見て頂いて後輩たちもいい経験になったと思います。と話してくれました。

 中津選手は今年大学に入学して初めての経験をたくさんさせてもらったそうです。来年はその経験を生かして、少し成長した自分を見せていけるように頑張っていきます。とお話してくれました。

 曲が始まるとすぐすごい柔軟性の演技が続きます。ボールが背中に吸いついているようです。開脚をすると180度を超えて開き、その態勢でターンをするなどその柔軟性のすごさに圧倒されます。また音楽にあった優雅な動きが観客を引き込んでいきました。ため息をしながらの拍手でした

 最後に山田監督から男子新体操の競技について説明がありました。そして演技では0.1、0.05の得点差を争います。そのために日々練習しています。男子新体操は競技人口が少なく普及に力を入れています。男子新体操を知って頂き、感動できる演技をしていくことが普及につながると考えておりますので皆さんの応援をお願い致します。とお話しして頂きました。 ありがとうございました。